2019年12月31日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「緩和頼みの世界資産高」を拝読しました。
この見出しは「日経平均大納会 29年ぶり高値」と続きます。
リードでは「日経平均株価は12月30日に年末株価としては1990年以来、29年ぶりの高値を付け、また世界の株式時価総額は86兆ドル(約9600兆円)と過去最大に膨らんだ」と伝えています。
東京株式市場の2019年最後の取引きとなる12月30日の大納会では、日経平均は前週比181円10銭比安となった。昨年末に比べて、上昇率は18パーセントになったそうです。
世界的な資産高は、グローバル経済が減速する中で、米中貿易交渉の進展や成長再加速を先取りする形で進むカネ余り相場は危うさを含むと伝えています。
日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「利下げ追い風に世界中で資産高 日経平均は29年ぶり高値」と伝えています。
米国モルガン・スタンレーの債権部門責任者のマイケル・クシュマ氏は2019年の世界の金融政策について「非常に劇的な変化だった」と語ります。
2019年年明けの1月4日に、米連邦準備理事会(KRB)が引き締めの停止を示唆すると、世界の金融市場の空気は一変し、FRBは3回、利下げをした結果、50以上の中央銀行は緩和拡大に動いたからです。
世界の株式市場は1年間で17兆ドル増加しました。2001年以降で最大の伸びになりました。
米ダウ工業株30種平均や欧州・ブラジルの主要指数が相次いで最高地を更新しました。しかし、景気は停滞し、膨らむ副作用と記事は警告しています。
この記事を拝読し、2014年にフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が書いた『21世紀の資本』が主張した資産を持つ金持ちがさらに資産を増やすという予想を思い出しました。
この単行本は、日本を含め世界中でベストセラーとなったものです。
この記事に加えて、2019年12月29日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「バブル30年 成熟した株」も拝読しました。
最近の日本経済新聞紙の売り物企画の「チャートは語る」の総集編的な記事です。
この記事は「日経平均株価は1989年12月29日に史上最高値の3万8910円をつけた。それから30年。現在の株価はまだ当時最高地の6割の水準だ」と始まります。日本株価の低迷は主要国では過去最長になったそうです。