ケーキなどのお菓子やパンの材料と器具を販売する事業を展開するクオカプランニング(徳島市)は地方発ベンチャー企業のお手本です。
愛称「cuoca」(クオカ)のブランド名で、お菓子やパンの材料や料理器具などを、Webサイトによる通信販売、東京都の自由が丘などでの直販、ロフト(LOFT) や東急ハンズなどへの委託販売の3形態で事業展開しています。一見平凡な通販主体の小売業にみえますが、よく練り上げた事業計画を実践し、急成長しているベンチャー企業です。
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cuocaとはイタリア語で“料理上手のお母さん”という意味だそうです。お母さんが手作りするお菓子やパンは美味しく、子供は愛情を感じ、幸せを感じます。この幸せを支援するのが、創業時のコンセプトのようです。斉藤賢治代表取締役社長は体格がいいため、お菓子屋の親父(おやじ)にはあまりみえません。斉藤さんは、プロがつくるケーキやパンがなぜ美味しいかを真剣に考えました。普通の方がケーキをつくる時に、入手できる小麦粉は、薄力粉か中力粉、強力粉の3種類程度です。これに対して、お菓子職人(パティシュエ)はそのケーキに適した小麦粉などの材料取りそろえて使います。その上で、職人としてのいろいろな業(わざ)を用いるため、当然美味しいわけです。
斉藤さんは「美味しいケーキをつくるには、それに適した小麦粉などの材料を入手することが美味しいケーキをつくるコツ」と気が付きました。このため、ビジネスモデルは、小麦などを提供する真面目な生産者と、手づくりケーキやパンを子供に食べさせたい願う消費者をつなぐ橋渡し事業としました。各ケーキやパンに適した小麦粉などの材料を提供する事業は、例えばパン向け粉を154種類、製菓用の粉を28種類、バターを22種類、チーズを22種類などと品ぞろえしています。有名なのは、チョコレートの品ぞろえです。パティシエが愛用する9社・48種類の製菓用チョコレートを取りそろえてあり、垂涎(すいぜん)の的になっています。
しかし、豊富な品ぞろえだけでは、一部のマニア向けで終わってしまいます。そこで、いろいろなケーキやパンをつくるレシピとつくり方をWebサイトや小冊子で公開しました。見本にいただいた小冊子「Chismas Book」はブッシュ・ド・ノエルのつくり方を丁寧に教えてくれます。
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ロールケーキをうまく巻くためにシートスポンジの用意の仕方、クリームの塗り方などと、プロの業・コツを教えてくれます。そして、シートスポンジのココア味に、デザートソース、トッピング用のココアなど必要な材料は、すべて用意され、入手できる仕組みです。これならは私にもできそうと思えるほど、しっかりと用意されています。
各レシピは、cuocaのWebサイトや直営店などに用意された小冊子などが教えてくれます。さらに、cuoca公認のツィッターからも伝えられます。この仕掛けが、徳島発ベンチャー企業が急成長している秘密です。もちろん、東京都内の自由が丘と新宿の直営店に、福岡市、高松市の店舗での消費者の生の声も大事にしているようです。cuocaのWebサイトには、社長宛てに直接伝える仕掛けもあります。「社長は必ず読みます。ただし、返事はしません」と表記してあります。
クオカプランニングの設立は2000年(平成12年)7月です。斉藤さんは大学を卒業後に、まずCM制作プロダクションに入社し、アサヒビールを経て、「これからは地方の時代だ」という声を信じて実家に戻りましたった。ご実家は創業132年の老舗の食品卸売り会社です。業者向けに砂糖や小麦粉を卸している卸売りでした。古い革袋に、新しい何を入れれば、老舗を基にした新規事業として何が展開できるか考え抜きました。その答えは、Webサイトによる通信販売であり、消費者に最適なお菓子などの材料を品ぞろえして販売する事業でした。この販売事業をレシピを提供するというサービスによって差異化させ、ヒットさせました。
クオカプランニングが成長した理由は、徳島市の実家を基に、地方で地道に事業を成長させ、直営店も第一号は高松市で開店するなどと、最初は事業基盤を慎重に築きました。そして、競争力がついたと判断すると、東京都内の自由が丘に直営店の旗艦店を開店し、勝負に打って出ます。同社は現在、年間売上げが29億円と、成長中です。
レシピといえば、急成長しているクックパッド(COOKPAD、東京都港区)が有名です。同社のWebサイトは89万種を超える日本最大の料理レシピサイトで成長中です。実は創業時のビジネスモデルはまったく異なっていました。レシピを求める消費者が多いことに気が付き、ビジネスモデルを転換し、大成功しました。身近なところに事業の成否を決める“差異化ツール”がある典型例です。
愛称「cuoca」(クオカ)のブランド名で、お菓子やパンの材料や料理器具などを、Webサイトによる通信販売、東京都の自由が丘などでの直販、ロフト(LOFT) や東急ハンズなどへの委託販売の3形態で事業展開しています。一見平凡な通販主体の小売業にみえますが、よく練り上げた事業計画を実践し、急成長しているベンチャー企業です。
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cuocaとはイタリア語で“料理上手のお母さん”という意味だそうです。お母さんが手作りするお菓子やパンは美味しく、子供は愛情を感じ、幸せを感じます。この幸せを支援するのが、創業時のコンセプトのようです。斉藤賢治代表取締役社長は体格がいいため、お菓子屋の親父(おやじ)にはあまりみえません。斉藤さんは、プロがつくるケーキやパンがなぜ美味しいかを真剣に考えました。普通の方がケーキをつくる時に、入手できる小麦粉は、薄力粉か中力粉、強力粉の3種類程度です。これに対して、お菓子職人(パティシュエ)はそのケーキに適した小麦粉などの材料取りそろえて使います。その上で、職人としてのいろいろな業(わざ)を用いるため、当然美味しいわけです。
斉藤さんは「美味しいケーキをつくるには、それに適した小麦粉などの材料を入手することが美味しいケーキをつくるコツ」と気が付きました。このため、ビジネスモデルは、小麦などを提供する真面目な生産者と、手づくりケーキやパンを子供に食べさせたい願う消費者をつなぐ橋渡し事業としました。各ケーキやパンに適した小麦粉などの材料を提供する事業は、例えばパン向け粉を154種類、製菓用の粉を28種類、バターを22種類、チーズを22種類などと品ぞろえしています。有名なのは、チョコレートの品ぞろえです。パティシエが愛用する9社・48種類の製菓用チョコレートを取りそろえてあり、垂涎(すいぜん)の的になっています。
しかし、豊富な品ぞろえだけでは、一部のマニア向けで終わってしまいます。そこで、いろいろなケーキやパンをつくるレシピとつくり方をWebサイトや小冊子で公開しました。見本にいただいた小冊子「Chismas Book」はブッシュ・ド・ノエルのつくり方を丁寧に教えてくれます。
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ロールケーキをうまく巻くためにシートスポンジの用意の仕方、クリームの塗り方などと、プロの業・コツを教えてくれます。そして、シートスポンジのココア味に、デザートソース、トッピング用のココアなど必要な材料は、すべて用意され、入手できる仕組みです。これならは私にもできそうと思えるほど、しっかりと用意されています。
各レシピは、cuocaのWebサイトや直営店などに用意された小冊子などが教えてくれます。さらに、cuoca公認のツィッターからも伝えられます。この仕掛けが、徳島発ベンチャー企業が急成長している秘密です。もちろん、東京都内の自由が丘と新宿の直営店に、福岡市、高松市の店舗での消費者の生の声も大事にしているようです。cuocaのWebサイトには、社長宛てに直接伝える仕掛けもあります。「社長は必ず読みます。ただし、返事はしません」と表記してあります。
クオカプランニングの設立は2000年(平成12年)7月です。斉藤さんは大学を卒業後に、まずCM制作プロダクションに入社し、アサヒビールを経て、「これからは地方の時代だ」という声を信じて実家に戻りましたった。ご実家は創業132年の老舗の食品卸売り会社です。業者向けに砂糖や小麦粉を卸している卸売りでした。古い革袋に、新しい何を入れれば、老舗を基にした新規事業として何が展開できるか考え抜きました。その答えは、Webサイトによる通信販売であり、消費者に最適なお菓子などの材料を品ぞろえして販売する事業でした。この販売事業をレシピを提供するというサービスによって差異化させ、ヒットさせました。
クオカプランニングが成長した理由は、徳島市の実家を基に、地方で地道に事業を成長させ、直営店も第一号は高松市で開店するなどと、最初は事業基盤を慎重に築きました。そして、競争力がついたと判断すると、東京都内の自由が丘に直営店の旗艦店を開店し、勝負に打って出ます。同社は現在、年間売上げが29億円と、成長中です。
レシピといえば、急成長しているクックパッド(COOKPAD、東京都港区)が有名です。同社のWebサイトは89万種を超える日本最大の料理レシピサイトで成長中です。実は創業時のビジネスモデルはまったく異なっていました。レシピを求める消費者が多いことに気が付き、ビジネスモデルを転換し、大成功しました。身近なところに事業の成否を決める“差異化ツール”がある典型例です。