2011年11月30日から「第42回東京モーターショー2011」(主催は一般社団法人日本自動車工業会)が開幕しました。一般公開日は12月3日土曜日から11日までの9日間です。今回から会場は、東京都江東区有明の東京ビックサイトに移り、都心部から近くなって、行きやすくなりました。
一般公開日に先立って、プレスデーが11月30日と12月1日に、特別招待日が12日2日に開催されます。テレビの報道クルーが夕方から夜のニュース番組に伝えるために、精力的に動き回り、テレビ以外の報道陣はその合間をぬって動き回ります。
以前に比べると、外国の自動車メーカーの出展者数が少なく、派手な展示をしなくなっています。少し寂しい感じですが、これからの自動車のあり方を伝える真面目な展示会になっています。実は、どんな技術を盛り込んだ展示車などを出展するかは、各自動車メーカーは事前に展示内容をプレス発表として公表しれており、真面目な編集記者にとっては、その確認作業のようなものになっています。
では、見た目に面白い、注目を集めた展示車をご紹介します。事前に話題を集めたのは、トヨタ自動車のコンセプトカー「TOYOTA Fun-Vii」です。「Fun Vehicle, interactive, internet」を略したネーミングです。
車体側面に大きなディスプレーを備え、スマートフォンを使ってユーザーは好みの映像を表示できるそうです。周辺の車両と通信し、交差点の死角にいる車両を事前に察知できる機能も持っています。車両寸法は全長4020・全幅1745・全高1415ミリメートルで、ホイールベースは2750ミリメートルだそうです。乗車定員は3名です。
トヨタは近距離移動に使いやすいタウンカーの小型電気自動車「FT-EVIII」を出展しています。
同社の4人乗り小型車「iQ」をベースに開発したものです。リチウム(Li)イオン2次電池の電力容量は11キロワット時(kWh)で、1回の充電当たりの航続距離は105キロメートルだそうです。この電池は、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に搭載した三洋電機(現 パナソニック)製の電池セルと同じものだそうです。2012年に日米欧で発売する計画です。
日産自動車は電気自動車のコンセプト車「PIVO3」を出展しました。
「PIVO3」のタイアは4輪ともに、車輪内にインホイールモーターを搭載し、前後で異なるトレッドを採用して内外輪差をゼロとしたために、最小回転半径が4メートル以下と小回りが効きます。一般の道路幅は4メートルなので、車両の全長が3メートル未満と小さいために、ほとんどの道でユーターンできるそうです。「バックしないですむ」そうです。
興味深いのは、駐車場内で運転者がPIVO3から降りると、自動的に駐車する場所に移動する「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」と呼ぶ機能を搭載し、駐車後、自動的に充放電するそうです。
ドイツのBMW社は「i8コンセプト」カーを展示しました。
車両の前部にモーターを、後部にディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを装備しています。車体構造は、シャシーがアルミニウム合金製で、上部として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のキャビンを載せます。「最終的にはCFRPだけで車体を作ることが目標で、車体を大幅に軽くする」そうです。
2011年11月22日から28日に中国で開催された「広州モーターショー」に比べて、東京モーターショーはかなり地味なようです。モータリゼーション真っ最中の中国の方が、自動車市場は活性化しているからです。これに対して、自動車の普及が進み、成熟市場になっている日本では、自動車のこれからのあり方を問う姿勢を打ち出しています。
一般公開日に先立って、プレスデーが11月30日と12月1日に、特別招待日が12日2日に開催されます。テレビの報道クルーが夕方から夜のニュース番組に伝えるために、精力的に動き回り、テレビ以外の報道陣はその合間をぬって動き回ります。
以前に比べると、外国の自動車メーカーの出展者数が少なく、派手な展示をしなくなっています。少し寂しい感じですが、これからの自動車のあり方を伝える真面目な展示会になっています。実は、どんな技術を盛り込んだ展示車などを出展するかは、各自動車メーカーは事前に展示内容をプレス発表として公表しれており、真面目な編集記者にとっては、その確認作業のようなものになっています。
では、見た目に面白い、注目を集めた展示車をご紹介します。事前に話題を集めたのは、トヨタ自動車のコンセプトカー「TOYOTA Fun-Vii」です。「Fun Vehicle, interactive, internet」を略したネーミングです。
車体側面に大きなディスプレーを備え、スマートフォンを使ってユーザーは好みの映像を表示できるそうです。周辺の車両と通信し、交差点の死角にいる車両を事前に察知できる機能も持っています。車両寸法は全長4020・全幅1745・全高1415ミリメートルで、ホイールベースは2750ミリメートルだそうです。乗車定員は3名です。
トヨタは近距離移動に使いやすいタウンカーの小型電気自動車「FT-EVIII」を出展しています。
同社の4人乗り小型車「iQ」をベースに開発したものです。リチウム(Li)イオン2次電池の電力容量は11キロワット時(kWh)で、1回の充電当たりの航続距離は105キロメートルだそうです。この電池は、プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」に搭載した三洋電機(現 パナソニック)製の電池セルと同じものだそうです。2012年に日米欧で発売する計画です。
日産自動車は電気自動車のコンセプト車「PIVO3」を出展しました。
「PIVO3」のタイアは4輪ともに、車輪内にインホイールモーターを搭載し、前後で異なるトレッドを採用して内外輪差をゼロとしたために、最小回転半径が4メートル以下と小回りが効きます。一般の道路幅は4メートルなので、車両の全長が3メートル未満と小さいために、ほとんどの道でユーターンできるそうです。「バックしないですむ」そうです。
興味深いのは、駐車場内で運転者がPIVO3から降りると、自動的に駐車する場所に移動する「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」と呼ぶ機能を搭載し、駐車後、自動的に充放電するそうです。
ドイツのBMW社は「i8コンセプト」カーを展示しました。
車両の前部にモーターを、後部にディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを装備しています。車体構造は、シャシーがアルミニウム合金製で、上部として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のキャビンを載せます。「最終的にはCFRPだけで車体を作ることが目標で、車体を大幅に軽くする」そうです。
2011年11月22日から28日に中国で開催された「広州モーターショー」に比べて、東京モーターショーはかなり地味なようです。モータリゼーション真っ最中の中国の方が、自動車市場は活性化しているからです。これに対して、自動車の普及が進み、成熟市場になっている日本では、自動車のこれからのあり方を問う姿勢を打ち出しています。