ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

群馬県富岡市郊外の棚田の畔では、ヒガンバナの深紅の花が咲き始めました

2012年09月29日 | 旅行
 秋分の日も過ぎて9月末になり、朝晩は涼しい日が増えたことから、各地の河原や田圃などでは、群生しているヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華)が次々と花を咲かせています。

 群馬県富岡市郊外の妙義山近くの棚田では、ヒガンバナの花芽を持つ茎が伸び、深紅の花を咲かせているものが目立つようになりました。

 棚田の稲穂が頭(こうべ)を垂れ、黄金色に色づいている田圃を背景に、深紅のヒガンバナの花がよく目立ちます。



 ヒガンバナの花芽がついた茎の半数ぐらいが、開花しています。





 逆にいえば、ヒガンバナの茎はまだ半数ぐらいが伸びている最中です。これから開花するものも多数あり、当分はヒガンバナの花を楽しめそうです。

 黄金色になった田圃の畔に、ヒガンバナの深紅の花が咲く風景は、日本が“瑞穂の国”であることを強く感じさせるものです。

 夕方になって、富岡市郊外の妙義山に夕陽が当たり、秋の夕暮れを感じさせるようになりました。



 もうしばらくすると、妙義山は山頂部から紅葉を始めるもようです。

イノベーション・ジャパン2012では、さまざまな研究成果が展示されていました

2012年09月28日 | イノベーション
 東京都千代田区有楽町の東京国際フォーラムで9月27日から28日までの2日間にわたって、大学見本市のイノベーション・ジャパン2012が開催された話の続きです。

 大学や工業高等専門学校などの研究成果300件を展示し、企業や個人などに技術移転する技術シーズを示しました。



 現在、日本ではライフイノべーションの一環として、医療機器の研究開発が盛んになっています。イノベーション・ジャパン2012でも多数の研究成果やその試作品が展示されました。

 その一つが北九州工業高等専門学校が開発した、ロボット技術を利用した注射薬の自動仕分け装置です。多種多様な注射薬を、画像処理技術で正確に分類し、整理するシステムです。



 まずCCD(電荷結合素子)カメラで対象物を測定し、その位置や姿勢を測定し、貼ってあるバーコードを読み取って正確に、その注射薬の種類を判断します。その測定結果を基に、水平多関節ロボットの手が対象物の注射薬をつかんで、分類に従って所定の場所に置きます。



 病院などでは、医者が患者の溶体に合わせて、注射薬を選んで治療しようと準備している内に、患者の溶体が変わって治療法が変わることがあり、使いかけた注射薬を約30%は使わずに戻すそうです。

 この使いかけた未使用の注射薬を元に戻す作業は、薬剤師にとってはかなり大変な作業であるため、これをロボットに代行させるシステムを開発したそうです。開発されたシステムは、セントラルユニ(東京都千代田区)が製品化し、2010年2月に病院に第一号製品が納品されたそうです。日本が得意とするロボット技術と画像処理を組み合わせた医療向けの製品です。

 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は自律型の海底無人探査機「ゆめいるか」を展示していました。



 日本周辺の海底には、メタンハイドレートやレアメタル(希少金属)などの資源があると考えられています。この海底無人探査機は姿勢を水平に保ちながら、合成開口ソナーによって、海底の地形を高精度で測定できるそうです。

 将来、製品に採用されると、それなりの製品・サービスになりそうな研究開発成果が並んでいました。ただし、自分の研究開発成果を、専門用語をあまり使わずに、分かりやすく説明する科学技術コミュニケーション能力が高い説明員は相変わらず少なかったです。

東京国際フォーラムで、大学見本市イノベーション・ジャパン2012が始まりました

2012年09月27日 | イノベーション
 東京都千代田区有楽町の東京国際フォーラムで9月27日から28日までの2日間にわたって、大学見本市のイノベーション・ジャパン2012が開催されています。

 このイノベーション・ジャパン2012の謳い文句は「大学などの最先端技術シーズと産業界のマッチングイベント」です。大学などの研究成果に基づくシーズと、企業などが求めているニーズのマッチングを図るとのことです。



 大学や工業高等専門学校などの研究成果300件を展示し、企業や個人などに技術移転するプレゼンテーションをすることを目指しています。



 「情報通信」「ライフサイエンス」などの10分野別に、各研究成果は展示されています。各研究成果は最先端技術シーズであるだけに、その内容はなかなか難解です。その研究成果の中から、見た目で分かりやすい研究成果を紹介します。

 見た目で印象に残ったのは、和歌山大学システム工学部光メカトロニクス学科の研究成果である「パワーアシストスーツ」です。10キログラムから30キログラムの重量物などを持ち上げて運ぶ重作業を支援する、腰や股関節をアシストする“装着型ロボット”です。





 腰や股関節の関節角度や靴底にかかる力の変化を基に、パワーアシストスーツを装着した人の動きを制御用コンピューターが推論し、その動きをアシストするように、電動モーターを動かして、力を支援する仕組みです。

 用途としては、ブドウやモモの収穫作業、袋かけ作業、果物の花の摘花作業などの農業用途です。その各作業の負担を軽減することを目指しています。

東京都台東区の上野恩賜公園の不忍池では、多数のハスが実を付けています

2012年09月26日 | 季節の移ろい
 東京都台東区上野公園・池之端三丁目にまたがる上野恩賜公園は、各美術館や博物館がさまざまな展示会などを開催しているためか、多くの方で賑わっています。芸術の秋を迎え、多くの方が観賞に来ているようです。また、修学旅行中の生徒も多数いて、東京の観光地の一つとして楽しんでいます。

 上野に行った際に、いくらか時間があったので、久しぶりに不忍池に行ってみました。

 8月ぐらいまでは、不忍池に育っているハスの花が多数咲いていたと想像できました。不忍池に背丈が1メートル以上に育っているハスは、漏斗(じょうご)の先のような形の実をつけているからです。

 ハスの実は、まだ緑色のものも、既に褐色になっているものもあります。



 ハスの葉の群生の中をよく見ると、花がほんの少しまだ咲いています。



 不忍池の水面には、カルガモなどが泳いでいます。一休みしているカルガモもいます。



 ハスの花が咲いている不忍池周辺では、盛夏には「江戸趣味納涼大会」と銘打った夏まつりが繰り広げられたそうです。

 ウイークディーの昼間でも、多くの方が不忍池中央に位置する弁天堂に参拝したり、近くを散策したりしています。庶民の散歩道という雰囲気です。

埼玉県ときがわ町の山里では、シュウカイドウが群生して花を咲かせています

2012年09月25日 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡ときがわ町を囲むスギ林では、シュウカイドウ(秋海棠)の花が満開です。今回は、ときがわ町にヒガンバナなどを見に行った話の続きです。

 ときがわ町の西側は、標高700~800メートルの低山に囲まれた山里です。西側に向かう県道沿いには、製材所や家具づくりの工房や会社が並んでいます。周囲のスギ林を生かした地元企業が多い様子です。「ときがわ家具」を展示する建具会館が、ときがわ町にはあります。

 シュウカイドウは椚平(くぬぎだいら)という山里に群生して咲いているとの案内が道沿いに出ています。西に向かって山道の傾きがきつくなった場所のスギ林の急斜面に、シュウカイドウの群生地があります。延々と続くスギ林のごく一部に、シュウカイドウの花が咲き誇っています。



 だいぶ以前に、地元の方が植えたシュウカイドウが増えたとのことです。





 シュウカイドウは、江戸時代初期に中国などから園芸用に持ち込まれた多年草の帰化植物だそうです。8月から咲き始め、9月末には咲き終わるそうです。

 シュウカイドウの群生地の上側には、大きな農家の家が石垣づくりの急斜面に立っています。

 シュウカイドウの群生地の上側の旧小学校跡に、くぬぎむら体験交流館があります。地元の有志の方が運営する体験交流館は、地域に伝わるひもかわ(うどん)やきつね寿司などを提供しています。



 ひもかわは、小麦文化を反映した地元の食事を反映したものと想像しました。ジャガイモやカボチャなどの地元の野菜が、ひもかわと一緒に入っています。

 標高が約400メートルのくぬぎむら体験交流館から臨む山里の風景です。見えるのは、ほとんどが杉林です。



 山道は、軽トラック(たぶん4輪駆動車)に適した斜度と道幅です。大型のRV(レジャービークル)車で来た観光客の方が、「椚平地区の上側を通るのに苦労した」と話していました。

 さらに西側に進むと秩父地方の山里ですが、普通の車はここまででしか進めない雰囲気です。自動車が普及する以前は、自給自足の生活を強いられる山里だったと想像しました。