ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県大町市の丘陵地にある居谷里湿原では、ミズバショウが咲いています

2014年04月30日 | 旅行
 長野県大町市の北側にある木崎湖の東側丘陵地に広がる居谷里湿原(いやりしっげん)では、ミズバショウ(水芭蕉)やザゼンソウ(座禅草)などの早春の野草の花が咲いています。

 居谷里湿原は幅が約130メートル、長さが約1500メートルの低層湿原です。



 ここは一周するのに30分程度と、手軽に歩ける大きさの湿原です。

 ここはミズバショウやザゼンソウなどの湿原植物の宝庫です。このため、長野県の天然記念物に指定されています。周囲の森から雪解け水が流れ込んでいます。



 居谷里湿原の中を流れる小川周辺では、ミズバショウが多数咲いています。ちょうど見ごろのようです。





 ザゼンソウはいくらか花期を過ぎている感じです。





 ザゼンソウの花びらに見える包がしぼんでいるものも、多数あります。

 逆に、リュウキンカ(立金花)はまだ三分咲きぐらいで、あまり咲いていません。

 湿原を囲んでいる木々には野鳥がいくらかいて、姿をみせます。しかし、時々小雨が降る曇り空のために、野鳥をなかなか観察できません。

 すぐ側まで来たのは、ヒヨドリの群れとウグイスです。ウグイスはかなり近くで鳴き始めたので、その姿を観察できました。

 シジュウカラなどのカラ類もいるのですが、背の高い木々の上部いて、なかなか見やすい場所に出てきません。

 時々、小雨模様の居谷里湿原は人影も少なく、静かな湿原でした。

長野県安曇野市の烏川渓谷緑地公園で、夏鳥のキビタキに出会いました

2014年04月30日 | 旅行
 長野県安曇野市の西側にそびえている常念岳(じょうねんだけ)の麓にある烏川渓谷緑地公園で、夏鳥のキビタキに出会いました。

 常念岳(標高2857メートル)は飛騨山脈(北アルプス)南部にそびえる山です。この高い山から流れ出た雪溶け水がつくる烏川(からすがわ)の山麓に広がる長野県立烏川渓谷緑地公園は自然豊かな植物や動物の観察地です。

 安曇野市市街地から西側にある国営アルプスあずみ公園に向かい、そのさらに西側の奥を目指して烏川沿いを上ると、長野県烏川渓谷緑地公園に到着します。



 Webサイトによると、4月29日午前9時から烏川渓谷緑地公園で「からすの学校 オオルリ観察会」が開催される予定です。観察会の開始時間にはまったく間に合わなかったのですが、そのオオルリを観察に行ってみました。

 烏川の渓流沿いに人工の小川などが設けられたビオトープがあり、何人かの野鳥観察愛好家がオオルリの登場を待っています。

 さらに、そこから100数10メートル上流に行くと、背の高い木の梢でオオルリ1羽がさえずっています。



 残念ながら、背の高い木の上部に留まっているため、逆光気味でいい写真が撮れません。

 その後、目の前の木の茂みに下りて来たオオルリも見かけました。でも、手前の枝が邪魔な場所でした。



 これはオオルリを見かけましたという証拠写真に過ぎません。残念ながら、オオルリは見やすい場所には出てきてくれませんでした。

 その後、オオルリ観察会が終了して、流れ解散した方々がビオトープにいらして、いろいろと教えていただきました。日本に夏鳥として飛来したオオルリは4月末から5月連休明けごろまで、烏川渓谷緑地で体調を整え、その後は高山の森に上がって行くそうです。

 新芽が芽吹いたころなので枝は、木々はまだ葉が茂っていないので、烏川渓谷緑地に飛来したオオルリは観察しやすいそうです。

 こうしたお話を伺っていると、夏鳥のキビタキが2羽、登場しました。





 キビタキの雄は黄色と黒色のコントラストが美しい羽根の色です。



 オオルリは見やすい所に留まってくれませんでしたが、キビタキはまあまあの枝に留まってくれました。

 渓谷の木々の森陰には、アズマイチゲ(東一華)が密やかに咲いています(笹やぶの奥で、花の色がよく確認できません。キクザキイチゲ(菊咲一華)の可能性もあります)。



 渓流沿いの自然を満喫できた一日でした。

東京都港区にある旧芝離宮恩賜庭園では、ボタンの花が見ごろです

2014年04月29日 | 季節の移ろい
 東京都港区のJR浜松町駅の海側にある東京都立の旧芝離宮恩賜庭園では現在、ホタン(牡丹)の花が満開です。

 旧芝離宮恩賜庭園は、江戸時代に海沿いに造る庭園の典型ともいえる“潮入りの回遊式築山泉水庭”になっています。

 庭園を造った貞享3年(1686年)当時は、ここは東京湾に面していたため、潮の干潮・満潮の現象を利用して、庭園内の池の水面が上下する変化を楽しんだそうです(現在は東京湾側の海岸の埋め立てによって、潮の出入りができなくなり、海浜としての眺望を失っています)。

 庭園の中央部の池です。日本庭園に多い「中国の浙江省(せっこうしょう)の西湖」を模した部分があります。



 入り口から一番奥(南側)にある築山の斜面には、大輪のボタンの花がよく咲いています。



 濃い赤色や桃色、白色などのさまざまな色のボタンがそれぞれ花を咲かせています。





 庭園内に点在するツツジも花を咲かせ始めています。ツツジはよく剪定されています。



 木陰では、白色のシオンが咲いています。



 一般的な濃いピンク色のシオンも咲いています。

 旧芝離宮恩賜庭園は、江戸時代に老中の大久保忠朝(おおくぼただとも)が下屋敷の庭園(名前は「楽寿園」)として造ったのが始まりです。関東大震災の時に被災し、一時は廃墟になったそうです。その震災被害を、当時の東京市が修復し、庭園を市民に開放した経緯があります。

 これからは入り口近くに設けられた藤棚のフジの花が見ごろになるそうです。

 東京都港区内にある小さなオアシスの近況でした。

長野県立科町にある名刹の津金寺では、カタクリの花が満開です

2014年04月28日 | 旅行
 長野県北佐久郡立科町にある名刹(めいさつ)の津金寺(つがねじ)の境内は、カタクリなどの山野草の宝庫です。津金寺の境内と裏山全体が“津金寺自然探勝園”になっています。

 
 現在、カタクリは境内の裾野辺りが満開です。





 境内横の斜面の裾野部分で、多数のカタクリが花を咲かせています。



 津金寺の裏山の急斜面にも、カタクリなどの山野草がたくさん咲きます。裏山の斜面は、日当たりの関係で、カタクリは既にほぼ咲き終わっています。

 津金寺全体では、カタクリは約2万株が花をつけるそうです。このためには、日ごろの斜面の薮の整備などが欠かせないそうです。

 カタクリの群落の近くや中には、花びらが白いアズマイチゲ(東一華)もたくさん咲いています。



 白い花びらが風に揺れて、風情を感じさせます。

 裏山の急斜面では、清楚なシロバナエンレイソウは花をつけ始めています。



 津金寺は慧日山修学院(えにちざんしゅうがくいん)という名前を持つ学僧を育成する天台談義所だそうです。基になった開山は大宝2年(702年)とかなり以前です。当時は草深い山里だったことと思います。その後も紆余曲折(うよきょくせつ)があったそうです。

 その観音堂(江戸時代に再建)の屋根の上に、キセキレイが1羽留まって、よくさえずっています。





 境内のソメイヨシノ(染井吉野)の木はちょうど満開です。長野県東部を桜前線が北上しています。

長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原で、イカルの群れに出会いました

2014年04月27日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側の端にある佐久荒船高原は、木々や草などがほとんど芽吹いてなく、冬景色に近い感じです。標高1100メートルから1200メートルあるため、春がまだ高原までは登ってきていません。

 佐久荒船高原の中心部にある草原の端にはえている木には、20羽ぐらいの野鳥の群れが留まっています。

 できるだけそっと近づくと、何羽かが飛び去りましたが、なんとか観察することができました。イカルの群れです。





 早朝で霧が出ているために、ややモノトーンに近い朝の景色になっていて、野鳥を見定めにくいです。



 よく見ると、イカルの特徴である大きな黄色いくちばしがみえます。“文鳥”をいくらか大きくしたような外観の野鳥です。

 イカルは例年、3月から4月ごろに20羽から30羽の群れとして現れます。秋に葉を落としたままの雑木林で何かを食べています。

 晴天の時に見るイカルはなかなか美しい羽根の色なのですが、今回は残念ながら羽根の色がよく分かりません(晴天時のイカルは2012年4月8日編をご覧下さい、)。

 フキノトウが落ち葉が多い地面に芽生えています。



 例年だと、2月末か3月初めのころのシーンです。今年は2月半ばに佐久荒船高原に大雪が降り、3月まで積雪に覆われていたため、草の芽吹きがかなり遅れています。

 佐久荒船高原の真南にそびえている荒船山(標高1423メートル)も、艫岩(ともいわ)はまだ冬景色に近い感じです。



 佐久荒船高原はまもなく一気に春になります。草や木々の新芽が芽生え、緑の濃い景色に変わって行きます。