2019年7月12日 高浜ダム
高浜ダムは長崎半島南端近くの長崎市高浜町の江川にある長崎県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、江川のほか支流の山川川からも導水しており両河川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、高浜地区への上水道用水の供給を目的として2007年(平成19年)に竣工しました。
長崎市高浜町の国道499号から江川沿いを東に折れると高浜ダムが見えてきます。
自由越流式クレストゲート1門、自然調節式オリフィスゲート1門のゲートレスダムです。
ダム周辺が公園になっており駐車スペースとベンチ、東屋が置かれています。
減勢工まで下りられます。
車で左岸ダムサイトまで上がります。
堤頂部の襟がなく高欄からバケットカーブが続きます。
平成時代の小規模ダムでは時折見られます。
オリフィスゲートはクレストゲート導流部に穴があけられており直上にデフレクターがあります。
ダムカードの解説では常用洪水吐(オリフィスゲート)は長崎県営ダムで最も小さいとのこと。
竣工記念碑はありませんが、定礎碑が金箔仕様。
右岸上流面に巡視艇用の浮桟橋があります。
洪水吐導流部と減勢工。
見た目にも小さなダム湖は総貯水容量18万7000立米と小規模の溜池サイズ。
歩いて一周しても15分もかかりません。
またダム湖上流に支流の山川川からの導水設備があります。
天端は車止めがあり車両は進入できません
対岸は管理事務所。
上流から
右から取水設備、洪水吐、水位計測設備。
このサイズなのでてっきり生活貯水池事業で建設されたのかと思いましたがそうではありませんでした。
また帰宅後確認したら山川川からの分水施設の写真を撮り忘れているのに気づきました。
此れはしたり
(追記)
高浜ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
3051 高浜ダム(1475)
長崎県長崎市高浜町
江川水系江川
FNW
G
35メートル
105.5メートル
187千㎥/179千㎥
長崎県土木部
2007年
◎治水協定が締結されたダム