ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

柴木川ダム

2017-05-17 10:56:48 | 広島県
2017年5月8日 柴木川ダム
 
柴木川ダムは広島県山県郡安芸太田町の太田川水系柴木川にある中国電力の発電用重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電力分割民営化で誕生した中国電力は、戦後の電力不足解消や広島の復興に伴う電力需要の高まりに対応するため積極的な電源開発に乗り出し、太田川流域で新たなダムや発電所の建設を推し進めました。
太田川左支流の柴木川では源流部に樽床ダムが、板ヶ谷川との合流地点に柴木川ダムがほぼ同時に着工され、樽床ダムに先んじて1954年(昭和29年)に竣工したのが柴木川ダムです。
柴木川第1発電所の逆調整池として機能するほか、ここで取水された水は導水路で柴木川第二発電所に送られ最大出力6600キロワットの発電を行っています。
 
国道191号線を北上すると三段峡橋手前で左手に柴木川ダムが見えてきます。
おなじみ、中国電力特有の管理橋のないゲートピアと前面に張り出したゲート操作室という構図。
 
 
天端は立ち入り可能です。
 
ゲート操作室は横から見ると城郭の鉄砲櫓のよう。
 
ダム湖は総貯水容量23万1000立米
この奥は広島を代表する景勝地三段峡になります。
 
天端から
とにかく水がきれいなんです・・・・ここは。
 
右岸から
対岸に柴木川第二発電所への取水口があります。
 
天端高覧のアーチ状の抜き。
 
左岸上流から すぐ手前が取水口。
 
さらに上流から。
 
追記
柴木川ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに21万8000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
3342 柴木川ダム(0996)
広島県山県郡安芸太田町川手
太田川水系柴木川
15.5メートル
104.9メートル
中国電力
1954年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿