2016年10月8日 中禅寺ダム(再)
中禅寺ダムは栃木県日光市中宮祠の利根川水系大谷川にある栃木県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
中禅寺湖から華厳の滝を下り日光市街を貫流して鬼怒川に合流する大谷川は、古くから水力電力に利用されこの電力を利用して日光は銅精錬やアルミ精錬の集積地となりました。
一方で豪雨のたびに流域に多大な洪水被害をもたらし、明治期から中禅寺湖の開発計画が模索されましたが中禅寺ダムが完成するのは戦後1959年(昭和34年)になってからでした。
その後洪水調節能力増強のためにバイパス放水路などを増設する再開発が行われ1998年(平成10年)に再開発が竣工しました。
中禅寺ダムは大谷川の洪水調節および中禅寺湖の水位調節、既得取水権への補給及び河川流量の維持による華厳の滝の落水の確保、中禅寺ダム下流にある古川日光発電(株)及び東京電力(株)の計10カ所の発電所への水の供給を目的としています。
また中禅寺ダムの堤高は6.4メートルでダムの要件を満たしていませんが、建設省(現国交省)の補助を受けた大谷川総合開発事業によって建設された補助多目的ダムであり、ダムの堤高に関わらず河川法上のダムとなりダム便覧にも正式掲載されています。
中禅寺ダムは中禅寺湖東端、東武バスターミナル先にあります。
上流から
左から取水制水門、中央が堰堤制水門、右が1998年(平成10年)の再開発で増設されたバイパス制水門となります。
堤体積わずか2000立米の小さなダムで中禅寺湖の有効貯水容量2280万立米を支えており、貯水効率は全ダムナンバー1の11400倍となります。
右岸から
奥の取水制水門から河川維持放流が行われています。
バイパス制水門
バイパス放水路のゲートです。
左岸から。
管理事務所。
◎追記
中禅寺ダム(再)には洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
0561 中禅寺ダム(元)
栃木県日光市中宮祠
利根川水系大谷川
FNP
G
6.4メートル
25.1メートル
25100千㎥/22800千㎥
栃木県県土整備部
1959年
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3111 中禅寺ダム(再)(0628)
栃木県日光市中宮祠
利根川水系大谷川
FNP
G
6.4メートル
25.1メートル
25100千㎥/22800千㎥
栃木県県土整備部
1998年再開発竣工
◎治水協定が締結されたダム
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