ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

丸沼ダム

2016-10-11 12:18:58 | 群馬県
2016年10月8日 丸沼ダム
 
丸沼ダムは群馬県利根郡片品村の自然沼である丸沼と大尻沼の中間点にある東京電力の発電用バットレスダムで、1931年(昭和6年)に東京電燈子会社の上毛電力により建設され日本発送電を経て戦後の電力分割民営化で東京電力が事業を継承しています。
丸沼ダム自体では取水せず、丸沼の貯水量を増大させ発電用水を確保し、大尻沼にある取水口から一之瀬発電所に送水して最大1万700キロワットの発電を行っています。
丸沼ダムは日本では8基しか建設されず、現在わずか6基しか残らないバットレスダムの一つで、堤高及び総貯水容量でバットレスダムでは日本一を誇ります。
丸沼ダムはその希少性と土木建築物としての価値から近代土木遺産に選定されるとともに、2003年にはダムとしては3基目、発電用ダムとしては初めて重要文化財に指定されました。
 
国道120号にある丸沼ダムの標識に従うと小さな駐車スペースがあり丸沼ダムの説明板が設置されています。
 
ダムへは関係車両以外通行禁止。
 
もちろん天端も立ち入り禁止。
現在改修工事中です。
 
ダムを見るには遊歩道を下ります。
 
有名な?『トムソーヤー号』で湖面に出ます。
 
重要文化財のバットレスダムを正面に見ることができます。
 
 
 
 
大尻沼です。
紅葉の見ごろまでまだ10日ほどでしょうか?
 
初めて目にするバットレスダムは期待に違わぬ美しい姿でした。
欲を言えば青空のもと、湖面にその姿を映した状態で眺めたかった。
 
0595 丸沼ダム(0629)
群馬県利根郡片品村
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
利根川水系小川
32.1メートル
88.2メートル
㎥/㎥
東京電力リニューアブルパワー(株)
1931年
◎治水協定が締結されたダム


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