2016年5月2日 遠野第2ダム
遠野第2ダムは岩手県遠野市遠野町の北上川水系来内川にある岩手県県土整備部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
遠野市街を南北に縦断する来内川は洪水被害が多く1957年(昭和32年)に上流部に治水専用ダムの遠野ダムが建設されました。しかしその後も洪水が絶えなかったことから2010年(平成22年)に市街地直上に建設されたのが遠野第2ダムです。
遠野第2ダムは国交省の補助を受けた補助治水ダムで、遠野ダムと連携した来内川の洪水調節、安定した河川流量の維持を目的としています。
河川流量が増大した際には当ダムで水量をカットし、カットされた水は市街地を避けトンネル導水路で直接猿ヶ石川に放流させる仕組みになっています。
ダムに到着したのは朝の6時半、山にはまだガスがかかっています。
まずは下流から
オリフィスからの放流。
堤高は高くありませんが複雑な構造になっています。
洪水の際には左岸にあるトンネル式の導水路で、水を下流の猿ヶ石川に逃す仕組みになっています。
トンネルをズームアップ。
天端は車両通行禁止、左岸に管理事務所があります。
一番左岸よりの越流面が低くなっており、水位が上がるとここからトンネル式導水路に水が流れる仕組みです。
遠野第2ダムの説明板
(追記)
遠野第2ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
3071 遠野第2ダム(0353)
岩手県遠野市遠野町
北上川水系来内川
FN
G
23.1メートル
87.5メートル
248千㎥/221千㎥
岩手県県土整備部
2010年
◎治水協定が締結されたダム
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