2016年1月10日 山村ダム
四日市を中心とする伊勢湾臨海部は古くから紡績を中心とした工場が集積してきました。さらに昭和30年代から石油コンビナートが形成され日本有数の工業地帯へと発展しました。
工業の発展に伴う工業用水の需要急増に対応して、三重県は1953年(昭和28年)から四日市工業用水道の整備に着手し1956年(昭和31年)から給水を開始、その後第4期までの整備事業を経て現在の北伊勢工業用水が整備されました。
山村ダムは1973年(昭和48年)に北伊勢工業用水の調整池として建設されたアースダムです。木曽川の馬飼頭首工で取水された水は山村ダムに隣接する山村浄水場を経て四日市工業地帯へ送られますが、山村ダムはその調整池となっています。
北伊勢工業用水概要図(三重県企業庁のホームページより)
山村ダムは東名阪道と伊勢湾道の四日市ジャンクションに隣接しており、みえ朝日インターから10分ほどでダムに到着します。
ダムからは鈴鹿山脈が望め正面に御在所岳がそびえています。
堤体のすぐ下を伊勢湾道が通っています。
上流面と洪水吐。
洪水吐は草ぼうぼう。
上流面はロックフィルになっています。
ダム湖の奥を北伊勢工業用水路の導水管が通っています。
この導水管は木曽川の馬飼頭首工で取水されダムに隣接する山村浄水場へ送られるラインです。
1322 山村ダム(0181)
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