ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

伊坂ダム

2016-01-13 07:00:00 | 三重県
2016年1月10日 伊坂ダム
 
四日市を中心とする伊勢湾臨海部は古くから紡績を中心とした工場が集積してきました。さらに昭和30年代から石油コンビナートが形成され日本有数の工業地帯へと発展しました。
工業の発展に伴う工業用水の需要急増に対応して、三重県は1953年(昭和28年)から四日市工業用水道の整備に着手し1956年(昭和31年)から給水を開始、その後第4期までの整備事業を経て現在の北伊勢工業用水が整備されました。
伊坂ダムは1966年(昭和41年)に北伊勢工業用水の調整池として建設されたアースダムです。員弁川の安永頭取工で取水された水は伊坂ダムに隣接する伊坂浄水場を経て四日市工業地帯へ送られますが、伊坂ダムはその調整池となっています。
 
ダム湖の周回路は遊歩道・サイクリングロードとして整備されダム湖畔には伊坂サイクルパークが設置されています。
ダムを訪問した1月10日は晴天の休日ということでランニングやウォーキング、サイクリングを楽しむ多くの人でにぎわっていました。
 
四日市市街から県道9号を西進、東名阪道を潜り、伊坂ダムの標識に従って右折するとダムに到着します。
堤体下流面に『三重県企業庁 伊坂ダム』の植栽があります。
 
上流面はロックフィル、ダム湖の周りは周回路として整備されています。
 
ダム湖の奥には鈴鹿山脈が望めます。
 
大きな洪水吐。
 
河道外水系ということで洪水吐が機能することはほとんどなさそう。
 
ダムからは四日市コンビナートや伊勢湾が見えます。
 
1315 伊坂ダム(0182)
三重県四日市市伊坂町
北緯35度01分19秒,東経136度37分07秒
河道外水系
34.5メートル
775メートル
3780千㎥/3715千㎥
三重県企業庁
1966年


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