ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

雪谷川ダム

2022-12-01 14:10:57 | 岩手県
2022年10月22日 雪谷川ダム
 
雪谷川(ゆきやがわ)ダムは岩手県九戸郡軽米町小軽米の新井田川水系雪谷川にある農地防災・灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
雪谷川は新井田川の主要右支流で、山地が多い軽米町の中では数少ない農業地帯となっている一方、氾濫や渇水による干ばつ被害が絶えず抜本的な治水・利水対策が求められていました。
そこで岩手県は1967年(昭和42年)に農林省(現農水省)の補助を受けた県営防災ダム事業・かんがい排水事業雪谷川地区に着手、その中核施設として1977年(昭和52年)に竣工したのが雪谷川ダムです。
雪谷川ダムは雪谷川流域の農地防災および灌漑用水の供給を目的としており、運用開始後は軽米町が管理を受託しています。
ダムそのものよりもダム湖畔に整備された森林公園である雪谷川フォリストパークの知名度の方が断然高く、周辺随一の観光スポットになっています。

ダムの入り口には厳重なフェンスが設置され立入禁止。


ダムを望めるはこのアングルのみ
草が枯れていて何とかダムの中段まで見れましたが、夏場は厳しいかも?


全面越流式洪水吐と漸縮型堤体導流壁という農業用ダムではよくある組み合わせ。
赤い管理橋がアクセントになっています。
導流部には苔が密生しているので越流頻度は多くなさそう。
提体から突き出た鉄管は取水設備からの放流管かと思われます。


ダムの案内板。


竣工記念碑。


記念碑の裏側にはダムの諸元
ワタクシ的にはこれが大事。

湖畔のフォリストパークには風車展望台や吊橋、レストラン、キャンプ場などが揃っていますが、ダムの堤体は見えないうえこの日はまだ訪問ダムが残っていたのでスルーしました。

0253 雪谷川ダム(1894)
岩手県九戸郡軽米町小軽米 
新井田川水系雪谷川 
FA 
 
28.4メートル 
107.3メートル 
2662千㎥/2092千㎥ 
軽米町
1977年


コメントを投稿