2016年9月 5日 高坂ダム
2023年7月25日
高坂ダムは山形県最上郡真室川町差首鍋の一級河川最上川水系鮭川にある山形県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
鮭川では1952年(昭和27年)、1956年(昭和31年)と立て続けに甚大な洪水被害が発生し、これを契機に山形県は『大沢川総合開発事業』を採択し治水ダム建設に着手します。
これに発電事業者として県企業局が参加し1967年(昭和42年)に竣工したのが高坂ダムです。
高坂ダムは建設省(現国交省)の補助を受けた補助多目的ダムで、鮭川の洪水調節(最大毎秒410立米の洪水カット)および山形県企業局大沢川発電所(最大出力5000キロワット)でのダム式発電を目的としています。
高坂ダムには2016年(平成28年)9月に初訪、2023年(令和5年)7月に再訪しました。
掲載写真にはそれぞれ撮影日時を記載しています。
国道344号からダムの標識に従い東に折れるとゲートに到着します。
ここに車を置いて徒歩でダムへと向かいます。
(2023年7月25日)
歩くこと1~2分で正面にダムが姿を現します。
放流設備はクレストラジアルゲート1門だけ。
(2016年9月5日)
ゲートをズームアップ
フラッシュボードがついています。
右手は取水設備機械室。
(2016年9月5日)
ダムの手前にはトンネル。
(2016年9月5日)
トンネル内部
(2016年9月5日)
ダムサイトに到着。
(2016年9月5日)
上流面
対岸に管理所とインクライン・艇庫があります。
ダムから離れた国道344号線沿いに新しい管理所がありますが、ゲート操作はこちらで行います。
(2023年7月25日)
ゲート越しに減勢工を見下ろします。
手前はフラッシュボードのフラップ
ダム左下が県企業局大沢川発電所。
(2023年7月25日)
位置を変えて
水色の屋根が大沢川発電所
当初はダム水路式で計画されましたが、河川傾斜が緩く有効落差が稼げないためダム式に変更されました。
そのためか、発電所はダム下の狭いスペースに無理やり押し込めたように建っています。
(2023年7月25日)
総貯水容量1905万立米のダム湖《梅花里湖(ばいかりこ)》
中国の南画の様な山が続きます。
一見水位が低そうですが、撮影時は洪水期のためこれでほぼ満水。
(2016年9月5日)
天端はゲート部分が上流側にクランク
奥はゲートハウス、手前は取水設備機械室。
(2023年7月25日)
水利使用標識。
(2023年7月25日)
左岸の管理所とインクライン。
(2023年7月25日)
左右両岸共にスペースがなく下流面が見れるのはこの位置だけ。
(2016年9月5日)
上流面
取水設備の水色の塗装が際立ちます。
(2023年7月25日)
インクラインの下に巡視艇が2隻。
(2023年7月25日)
(追記)
高坂ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
0434 高坂ダム(0548)
山形県最上郡真室川町差首鍋
最上川水系鮭川
FP
G
57メートル
118.7メートル
19050千㎥/12750千㎥
山形県県土整備部
1967年
◎治水協定が締結されたダム
早々に訂正いたします。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。