2016年5月15日 川西ダム
川西ダムは新潟県十日町市新町新田の信濃川水系南沢川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
十日町市の旧川西町では農地の大半が信濃川左岸の河岸段丘上に位置し、眼下の信濃川の水を得ることができずその水源は支流の小河川に依存せざるを得ませんでした。
1970年代より川西土地改良区管内の河川ごとにダム建設事業が順次着手され5基のダムが建設されました。
川西ダムは農水省の補助を受けた県営川西地区かんがい排水事業の中核施設として1980年(昭和55年)に竣工しました。
総貯水容量121万5000立米は5ダム最大を誇り、完成後は川西土地改良区が管理を受託し460ヘクタールの農地に灌漑用水を供給するとともに、他の4ダムで用水補給に毀損が生じた際には川西ダムから用水補填することになっています。
下流から
松葉沢や長福寺と異なり、下流面に川西ダムと書かれています。
手前にあるのが調圧水槽で、ここで水圧調整された水が各幹線水路へ送水されます。
堤体直下から
洪水吐導流部は長く、緑に赤い手すりが映えます。
左岸に管理所
残念ながらここから先は立入禁止です。
左岸から俯瞰
同じ場所から上流面
一見ダム湖は小さいようですが、右手奥に延々と続いています。
かろうじて手前に洪水吐越流面が見えます。
管理所わきにあるワイヤーロープ
直接見ることはできませんが、フローティングアーム方式の取水設備の呑口の高さを調節する設備です。
(追記)
川西ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
0772 川西ダム(0387)
新潟県十日町市新町新田
信濃川水系南沢川
A
E
43メートル
170メートル
1215千㎥/1118千㎥
川西土地改良区
1980年
◎治水協定が締結されたダム
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