ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

河内池

2018-01-22 01:45:27 | 香川県
2017年12月23日 河内池
 
河内(こうち)池は香川県観音寺市豊浜町和田の吉田川水系吉田川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
池の起源は江戸時代中期に遡り下流にある姥ヶ懐池の上池として1720年(享保5年)ごろに築造されました。その後1931年(昭和6年)に大規模な改築が行われ現在の規模になったようです。
姥ヶ懐池ともども豊浜土地改良区が管理を行い、87ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
なおダム便覧では竣工年度を1909年(明治42年)としていますが、この根拠が不明確なためここでは大正時代の改築竣工年度を採用します。
 
洪水吐越しの下流面
奇麗に刈り払われすっきり。 
 
右岸の洪水吐
向かって右手に切り込みがあり小さな鋼製起伏ゲートが設置されています。
 
天端は車両進入可能ですが、対岸で行きどまり。
 
洪水吐のそばに記念碑が2基、
左は1986年(昭和61年)の改修記念碑
右は河内池の由来碑。
  
 
右岸にある施設
取水設備かと思いましたが左岸に斜樋があるので違うようです。
下池である『姥ヶ懐池』まで香川用水が来ているのでもしかしたらそこからの給水設備かもしれません。
 
左岸の斜樋。
 
天端からの眺め
ダム下は親水公園になっています
下流には下池である姥ヶ懐池がありますが山陰になって見えません。
 
洪水吐導流部
階段状になって流下してゆきます。
 
貯水量は24万3000立米。
 
上流面はコンクリートで護岸されています。
 
ダム下の親水公園に行けば底樋なども見れたのですが、入口が分からずスルーしてしまいました。 
下池の姥ヶ懐池が涸れると河内ダムから補給される仕組みです。
姥ヶ懐池は起源が16世紀安土桃山時代に遡る歴史のある溜池ですが堤高が13メートルのためダム便覧には掲載されていません。
 
2157 河内池(1234)
ため池コード
香川県観音寺市豊浜町和田
吉田川水系吉田川
17.8メートル
187メートル
230千㎥/230千㎥
豊浜土地改良区
1931年


コメントを投稿