ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

城端ダム

2016-10-03 11:18:49 | 富山県
2016年9月22日 城端ダム
 
城端ダムは富山県南砺市の小矢部川水系山田川にある富山県営の多目的重力式コンクリートダムです。
旧城端市街を貫流して南砺市の穀倉地帯を北上して福野で小矢部川に合流する山田川は、豪雨のたびに流域に洪水被害をもたらしてきました。
そこで富山県により1992年(平成4年)に山田川源流部に建設されたのが城端ダムで、山田川の洪水調節、既得取水権の補給及び河川流量の維持、冬期の城端地区の消流雪用水の水源を目的とするほか、河川維持放流を利用した小水力発電で最大370キロワットの発電を行い管理電力に利用しています。
既得取水権の補給については4~11月に地下導水路を通じて城端土地改良区が管理を行う桜ヶ池に灌漑用水の供給を行っています。
 
桜ヶ池から山田川に沿って市道を南下すると城端ダム左岸ダムサイトに到着します。
 
残念ながら堤体は立ち入り禁止。
 
管理事務所には資料室が併設されていますが、祝日のせいか鍵がかかっています。
 
上流面。
クレストは自由越流式。
 
ダム湖上流から
管理事務所からインクライン、堤体中央に取水設備。
 
大雨の影響でオリフィスから放流されていますが、木が茂りダム全体を見れる場所がありません。
 
 
記念すべき600基目のダムは城端ダムとなりましたが、堤体は立ち入り禁止、せっかくの放流も下流からダム全体を見れる場所がなくちょっと消化不良な600基目となってしまいました。
 
0877 城端ダム(0600)
富山県南砺市上原
小矢部川水系山田川
FNS
59メートル
216.5メートル
富山県
1992年


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