ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

黒谷ダム(再)

2017-01-13 12:44:11 | 岡山県
2016年12月30日 黒谷ダム(再)
 
黒谷ダムは岡山県岡山市北区の笹ヶ瀬川水系足守川にある防災・灌漑目的のロックフィルダムです。
1980年(昭和55年)から農林省の補助を受けた岡山県営足守川用水改良事業と足守川防災ダム事業がスタート、同事業の中核施設として1989年(平成元年)に竣工したのが黒谷ダムです。
黒谷ダムは既存のアースダムである黒谷池を再開発し、同池の施設を一部使用しながら約90メートル下流に新たな堤体が建設されました。
黒谷ダム(再)は足守川の洪水調節と足守川流域農地への灌漑用水の補給を目的としており、完成後は岡山市が受託管理を行っています。
現在でも渇水期には貯水池内に黒谷池の遺構を見ることができるそうです。
 
黒谷ダムは国道429号線沿いにあり国道沿いのダム左岸に駐車場があるほか、堤体直下も公園として整備されています。
まずは堤体直下からアプローチ
ダム下公園には日時計が設置されていますが、訪問した時は日は山影の向こう側でした。
 
洪水吐導流部と仮排水トンネル。
 
下流から洪水吐減勢工と堤体下流面。
減勢工にはバッフルピアが並びます。
 
ダム下公園から階段で天端に上がることができます。
階段沿いには桜が並び春には華やかな景色が広がるんでしょう。
 
左岸から
ロックフィルダムらしい眺めです。
 
上流面
平らになった右手に旧黒谷池の堤体が隠れているようです。
 
対岸の管理事務所とインクライン
中央の施設は黒谷池の遺構でしょうか?
 
天端。
 
ダム湖
非需要期ということで水位は低くなっています。
 
ダム下公園
中央にシンボルの日時計
右手は利水放流設備。
 
右岸洪水吐。
 
事前に予想していたよりもはるかに立派なダムでした。
ダム周辺はきれいに整備されており、桜が花を咲かせるころにぜひ再訪したいダムです。

1857 黒谷池(元)ダム
左岸 岡山県岡山市北区河原
右岸       同区東山内
笹ヶ瀬川水系足守川
30メートル
129メートル
630千㎥/630千㎥
1931年
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1914 黒谷ダム(再)(0799)
岡山県岡山市北区河原
右岸    同区東山内
笹ヶ瀬川水系足守川
FA
43.6メートル
208.5メートル
1334千㎥/1134千㎥
岡山市
1989年黒谷ダム竣工


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