ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

亀山ダム

2025-03-01 08:00:00 | 千葉県
2016年1月21日 亀山ダム
2025年2月22日
 
亀山ダムは左岸が千葉県君津市豊田旧野中、右岸が同市川俣旧川俣の二級河川小櫃川本流にある千葉県県土整備部が管理する多目的の重力式コンクリートダムです。
小櫃川は古くから流域の貴重な灌漑用水源となってきましたが、流量の季節変動が大きく渇水や洪水が多発し抜本的な治水対策が求められていました。
一方、高度成長による京葉工業地帯の発展と東京のベッドタウン化による人口増により安定した上水水源の確保が喫緊の課題となりました。
これらの諸課題に対応するために千葉県は小櫃川への多目的ダム建設を採択し1980年(昭和55年)に竣工したのが亀山ダムです。
亀山ダムは2002年(平成14年)より運用が開始された片倉ダムと連携した小櫃川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、かずさ水道広域連合企業団を通じた木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市、市原市への上水道用水の供給を目的としています。
ダム湖の亀山湖は釣りやボートが楽しめるほか、湖畔には温泉やゴルフ場、キャンプ場などが設置され房総を代表するレジャースポットとなっています。
亀山ダムには2016年(平成28年)1月に初訪、2025年(令和7年)2月に再訪しました。
掲載写真はすべて再訪時のものです。

右岸ダムサイトに観光案内書を兼ねた『亀山やすらぎ館』と駐車場がありここに車を止めて見学を始めます。
 
右岸下流から
堤高34.5メートル、堤頂長156メートルのやや小ぶりの重力式コンクリートダム。
総貯水容量1475万立米の亀山湖を堤体積8万1000立米で支え、貯水効率182倍となかなか効率のいいダムです。
洪水吐は千葉県のダムとしては唯一のラジアルゲート4門を装備。
このほか放流管2条を備え、訪問時はコンジットバルブとなる第2放流管から絶賛放流中。


房総の田植えは早く場所によっては2月下旬から代掻きを始めます。
不特定かんがい用水向けの放流と思われます。

 
ダムサイトの概要説明板。

 
天端は市道でそこそこ交通量があります。

右岸ダムサイトの記念碑。
『亀山ダム建設の碑』と刻されていますが字が読めん…。

 
対岸に管理事務所があり法面には『カメヤマダム』の植栽。
管理事務所は平日のみ開庁で都合がつけば操作室も見せてくれるようですが訪問したのは土曜日。
当直の職員さんしかいません。

 
向かって左手に艇庫とインクライン。

右岸湖岸が親水公園になっておりそこから見た管理事務所と上流面。

 
上流面ズームアップ
左から取水設備とラジアルゲート。
不特定かんがいに配慮し取水設備は表面取水となっています。

 
右岸からダム下
対岸の建屋は第1放流管の放流設備
河川維持放流はこちらで行います。

 
天端から減勢工を見下ろす

 

 
ダム湖は亀山湖で総貯水容量1475万立米
房総有数の釣りのメッカで釣り用のレンタルボート屋が軒を並べるほか、向かって右手には大きな温泉旅館もあります。

 

 
千葉県唯一のラジアルゲート装備ダム。
残念ながらダムを下流から見るポイントはありませんが、毎年行われる放流イベントの際にはダム下が開放されるようです。

(追記)
亀山ダムは台風等の襲来に備え事前放流を行う治水協定が締結されています。

0676 亀山ダム(0203)
左岸 千葉県君津市豊田旧野中
右岸     同市川俣旧川俣
小櫃川水系小櫃川
FNW
34.5メートル
156メートル
14750千㎥/13350千㎥
千葉県県土整備部
1980年
◎治水協定が締結されたダム


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