ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

釜底溜池

2017-09-28 12:32:23 | 福岡県
2017年9月19日 釜底溜池
 
釜底溜池は福岡県宮若市水原の遠賀川水系犬鳴川左支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1937年(昭和12年)に当時の若宮町の事業で建設され現在は宮若市が管理を行っています。
釜底溜池は九州自動車道わきにあり若宮インターから県道9号を東に向かうとすぐに到着します。
周辺は宮田工業団地になっており、トヨタグループの工場が集積しています。
 
右岸から下流面
ダム便覧では堤高20メートルになっていますが、工業団地造成の際に盛土されたようで見た目は5メートルほどの高さです。
福岡県ため池データベースでは堤高は6.5メートルになっており、こちらを取れば河川法上のダムの要件には届きません。
当ブログでは諸元はため池データベースを採用します。
 
写真右手に取水設備からの底樋があり、灌漑用水路が伸びています。
 
上流面はコンクリートで護岸。
 
上流面の斜樋、その右手の小さな穴が余水吐になります。
 
この水路が余水吐からの流路、左手からの水路は斜樋からのものです。
 
堤体直下はトヨタ系の工場で出荷前の新車がずらっと並んでいます。
 
総貯水容量は21万4000立米。
釜底という名前通りの形状です。
 
貯水池に残る遺構
溜池建設前にあった橋の一部だそうです。
 
右岸から
対岸を県道が6号が通り天端も立派な車道になっています。
ただし天端と県道の間にはガードレールがあり県道から天端に車で入ることはできません。
 
昭和12年の竣工記念碑。
 
記念碑の隣にある中国風の祠。
 
2388 釜底溜池(1110)
ため池コード 402261014
福岡県宮若市水原
遠賀川水系犬鳴川左支流
6.5メートル(ダム基準未達)
106メートル
214千㎥/192千㎥
宮若市
1937年


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