ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

国兼池

2017-07-25 16:39:35 | 広島県
2017年7月16日 国兼池
 
国兼池は広島県庄原市上原町にある灌漑用アースダムです。
説明板によれば池の起源は江戸初期の1646年(正保3年)とされ、その後の堤の決壊の際に人柱となった『お国』と『お兼』という二人の娘の名前が『国兼池』の由来になったそうです。
江戸末期および明治期に2度の嵩上げ工事を行ったのち、1953年(昭和33年)に農水省の改修事業により総貯水容量106万立米と西日本有数の規模を誇る灌漑用溜池となりました。
さらに1995年(平成7年)には国兼池を含む周辺一帯が『国営備北丘陵公園』として整備され、各種レクリエーション施設や自然学習公園、オートキャンプ場などを備えた、総面積340ヘクタールの巨大な総合公園となっています。
 
国兼池を見学するには備北丘陵公園に入園する必要があり、入園料や駐車料金が必要となります。
池の堤体に一番近いのは第2駐車場でそこから徒歩5分ほどで天端に到着します。
天端脇に並ぶ各種記念碑。
奥の祠は『お国』『お兼』の二人を祀っています。
 
説明板。
 
堤体左岸に洪水吐があります。
上は斜樋の機械室。
 
洪水吐導流部。
 
天端上は遊歩道とサイクリングロードが通っています。
ちょうど園内を巡るSL型のロードトレインがやってきました。
 
上流面
奥に斜樋が見えその向こうに上の写真の記念碑などが立っています。
 
斜樋をズームアップ。
 
右岸高台から天端を俯瞰
右手が遊歩道、左手がサイクリングロードです。
 
総貯水容量106万立米は広島県最大、西日本でも有数の規模の灌漑用貯水池です
貯水池奥を中国道が跨いでいます。
 
下流面
ここから見ると初めて国兼池がアースダムだと実感できます。
 
ダム愛好家としてみれば駐車料金はいるわ、入園料はいるわ、どこが堤体やらわかりにくいわと、正直『うーん』となる国兼池ですが、家族で1日楽しく過ごすなら非常に健康的だし経済的な公園だと思います。
 
1953 国兼池(1075)
広島県庄原市上原町
北緯34度50分41秒,東経133度00分06秒
江の川水系国兼川
16.4メートル
100メートル
1060千㎥/1060千㎥
管理者未確認
1953年


2 コメント

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国営備北丘陵公園 (tibineko)
2023-07-06 19:49:45
国営備北丘陵公園・・行きました。
何でマンホールの写真を撮るのに入園料がいるんだと、ブツブツ言いながら(笑)

でも花壇はどれも手入れが行き届いて綺麗だったし、ついでにマンホールが撮影できると思えば、一挙両得かと。
そういえば園内マップにダムがあったような・・いや、あれは単なる池だったかも
さきのループ橋から見えるダムはと言い、ダムは山の中の概念がガラガラと音を立てて崩れていってます(^^;)
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tibinekoさま (まっち)
2023-07-06 22:18:44
気持ちは同じです。
なんで溜池見るのに金払わにゃならんのだ?溜池管理してる人は毎回払ってるのか??
しかも今振り返って見てみると、見落としてるところが多々ありこれは再訪せねば…
今度は人出の少ない平日に伺うことにします。
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