ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

東谷口池(坂本新池)

2017-10-06 15:50:59 | 福岡県
2017年9月21日 東谷口池(坂本新池)
 
東谷口池は福岡県太宰府市坂本の御笠川水系東谷口川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧によれば1937年(昭和12年)に当時の太宰府町の事業で建設とあり、現在は坂本水利組合が管理をしています。
ダム便覧では長く『位置未確認』となっていましたが、2015年(平成27年)12月の拾泉舎様の報告により大宰府政庁跡北の坂本地区にある坂本新池が東谷口池であることが判明しました。
ダム便覧では堤高20メートルとなっている一方、福岡県ため池データベースでは8メートルとなっており河川法上のダム基準を満たしていません。
 
大宰府政庁跡から住宅街の中を北に進み、集落の先の北九州自然歩道入口が目印となります。
 
標識に従って九州自然歩道を進むと右手に砂防指定地の標識があります。
 
標識のすぐ先の樹間から東谷口池の下流面が見えます。
草がかなり伸びていますが視界が遮られて便覧の堤高20メートルを確認することはできません。
むしろデータベースの8メートルが妥当ではないかと思われます。
 
天端への入口は施錠され立ち入り禁止。
保安上の問題というよりは人気のハイキングコース沿いにあるため事故防止目的だと思われます。
 
手前側の洪水吐。
 
 
上流から
貯水量は1万1000立米のほんとに小さな溜池です。
堤頂50メートルということですがそれほどあるようには見えません。
 
取水設備や竣工記念碑等も確認できませんでした。
 
2383 東谷口池(1138)
ため池コード402210044
福岡県太宰府市坂本
御笠川水系東谷口川
8メートル(ダム基準未達)
50メートル
11千㎥/11千㎥
坂本水利組合
1937年


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