2016年4月2日 化女沼ダム
化女沼(けじょぬま)ダムは宮城県大崎市の北上川水系長者川にある治水目的のアースフィルダムです。
北上川水系江合川の支流田尻川は大崎市を東西に横断しますが、下流部では流下能力が小さため豪雨のたびに洪水被害をもたしてきました。
宮城県は田尻川の河川改修を進めると同時に田尻川の左支流長者川の水源である自然湖の化女沼のダム化事業に着手、1995年(平成7年)に化女沼ダムが竣工しました。
化女沼ダムは建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助治水ダムで、田尻川水系の洪水調節、化女沼を水源としていた既得取水権への補給及び安定した河川流量の維持を目的としています。
一方化女沼ダムのダム化に合わせてダム公園としての整備も進め、ダム湖となった化女沼は2008年(平成20年)にラムサール条約の登録湿地となりました。
化女沼ダム左岸に管理事務所があり駐車場が設置されています。
左岸の洪水吐はゲートレスですが複雑な形状です。
洪水吐上流側に取水設備があります。
奥の建物は管理事務所で1階は資料室、2階は展望室ですが、今回は開館前ということで入館できませんでした。
化女沼の由来となった『照夜姫』の銅像。
下流は長者川
左は利水放流設備。
天端は車両通行禁止。
ダム湖の化女沼
ラムサール条約に登録されており、多くの野鳥が観察できます。
堤体上流面はロックフィル。
堤体下流面
ダム下は運動公園になっています。
洪水吐を上流から
管理事務所からインクラインが伸びています。
ダムに隣接して廃業した化女沼レジャーランドの廃墟が残っています。
廃墟マニアには有名なスポットのようです。
追記
化女沼ダムには218万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに70万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
0305 化女沼ダム(0284)
左岸 宮城県大崎市古川小野達沢
右岸 古川川熊
北上川水系長者川
FN
E
24メートル
260メートル
3020千㎥/2880千㎥
宮城県土木部
1995年
◎治水協定が締結されたダム
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