ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

上市川ダム

2016-09-29 11:21:55 | 富山県
2016年9月20日 上市川ダム
 
上市川ダムは富山県中新川郡上市町の上市川にある富山県営の多目的重力式コンクリートです。
北アルプス立山連峰前衛の大辻山と早乙女岳に源を発し上市町を北西に貫流して滑川市西端で日本海に注ぐ上市川は全長24.1キロの2級河川ですが、富山県の他の河川同様急流河川で戦後だけでも10回以上の洪水被害をもたらしてきました。
そこで富山県は1959年(昭和34年)から上市川ダムを着工、1965年(昭和40年)に完成しました。
ところがダム完成後の1969年(昭和44年)8月の豪雨では上市川ダムの計画高水流量を越え浸水2000戸を超える大きな被害をもたらしました。
そのため富山県は上市川ダムの上流に新たなダムの建設を決定し1985年(昭和60年)に上市川第2ダムが完成しました。
上市川ダムは上市川第2ダムと連携した上市川の洪水調節、既得取水権の補給と河川流量の維持を目的とするほか富山県企業局が運営する上市川第一発電所で最大4800キロワットの発電を行っています。
 
北陸道立山インターから富山中部広域農道を東進、県道154号線を右折して南東に進むと上市川ダムを示す標識が現れます。
これに従って狭い道路を進むと左手に上市川ダムが見えてきます。
 
直線状の導流壁など1960年代のダムらしいデザインです。
豪雪地帯ということでゲートビアは被覆されています。
 
天端の前面に歩廊が設けられています。
阿賀野川の東北電力の発電ダムではよくみられる歩廊ですが、多目的重力式ダムでは珍しいかも?
 
高欄にはめ込まれた銘板。
 
天端は車両通行可能。
ゲート操作室は被覆されています。
 
上流面。
 
インクライン。
 
減勢工
 
ダム湖。
 
0850 上市川ダム(0583)
富山県中新川郡上市町東種
上市川水系上市川
FNP
64メートル
146メートル
富山県
1964年


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