ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

有田ダム

2019-07-18 14:24:40 | 佐賀県
2019年7月11日 有田ダム
 
有田ダムは佐賀県西松浦郡有田町白川の有田川水系白川川にある佐賀県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、有田川上中流域の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、有田町への上水道用水の供給を目的として1961年(昭和36年)に竣工しました。
有田ダムは佐賀県営ダム第1号となっています。
 
有田中心街から白川川沿いを北に進むと有田ダムに着きます。
ダム便覧には有田ダム下流からの写真はなくてっきりダム下にはゆけないと思っていましたが、職員さんに伺ったら難なく到着です。
ダムはゲートレスで非常用洪水吐として3門の自由越流式クレストゲート、常用洪水吐としてハウエンバンカーバブルを備えています。
 
竜門ダム岩屋川内ダムなど古い佐賀県営ダムではおなじみ、ハウエルバンカーバルブが常用洪水吐となります。
 
ダムサイトに上がってきました。
堤体はずいぶん苔むしています。
 
竣工プレートと概要板。
 
上流面
三角屋根の取水設備建屋が目を惹きます。
 
天端は立ち禁。
 
今回職員さんのご配慮で天端に立ち入りさせていただきました。
減勢工と副ダム。
 
ダム湖の名前は『秘色の湖』
総貯水容量188万立米です。
池の背後は黒髪山で山の向こうに竜門ダムがあります。
 
ダム湖右岸上流にある艇庫とインクライン。
 
上流面
とんがり屋根の取水設備建屋が目立ちます。

ダム便覧等によれば日本で最初にクレスト自由越流頂を採用したのは1973年(昭和58年)竣工の鳥取県の百谷ダムとされています。
当ダムは1961年(昭和36年)竣工でゲートレスダムとなっています。
当初はゲートダムとして建設され、その後に改修されたということでしょうか?
 
2526 有田ダム(1468) 
佐賀県西松浦郡有田町白川
有田川水系白川川
FNW
27.5メートル
108メートル
1880千㎥/1580千㎥
佐賀県県土整備部
1961年


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