ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

逆瀬池

2018-04-03 12:35:20 | 愛媛県
2018年3月22日 逆瀬池
 
逆瀬池は愛媛県松山市平井町の重信川水系小野川右支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムで管理は松山市梅本地区土地改良区が行っています。
現地竣工記念碑によれば1924年(大正13年)に築造されるも、1946年(昭和21年)の南海地震で伏樋(底樋)が損傷、12年後の1956年(昭和31年)にようやく修復が成りました。
その後老朽化により漏水が多くなったため1999年(平成11年)から2003年(平成15年)にかけて愛媛県の溜池等整備事業による改修が行われ現在に至っています。
なおダム便覧では『逆瀬池』となっていますが、樋門の扁額には『坂瀬池』、改修記念碑では『逆谷池』となっており名称はまちまち。ここではダム便覧に従って逆瀬池で統一します。
またダム便覧では所在地が松山市北梅本となっていますが池があるのは松山市平井町です。
 
松山市街から県道196号を北上し、小野谷集落の梅元寺手前から逆瀬池への道が分かれます。
道幅が狭いので県道路肩に車を置き歩くこと1~2分で逆瀬池が見えてきます。
 
左岸の洪水吐導流部
前日までの雨を受けて越流しています。
 
左岸に取水設備からの底樋樋門。
愛媛県ではおなじみ、扁額がついた立派なポータル。
銘は『坂瀬池』。
 
下流面はきれいに刈り払われて、堤体を斜行して管理道路が登ってゆきます。
 
下流面。
 
天端と上流面。
 
2003年(平成15年)の改修記念碑
こちらは『逆谷池』。
 
左岸には漕艇競技用の艇庫があります。
さすがボート王国愛媛。
でも最近使われた様子はありません。
 
洪水吐はラビリンス
貯水池は総貯水容量50万立米。
 
洪水吐導流部。
 
左岸上流側に取水設備がありますが、手前で立ち入り禁止となり撮影できませんでした。 
 
2227 逆瀬池(1269)
ため池コード
愛媛県松山市平井町
DamMaps
重信川水系小野川右支流
24.9メートル
145メートル
500千㎥/500千㎥
松山市梅本地区土地改良区
1924年


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