ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

横谷調整池

2018-04-03 14:16:26 | 愛媛県
2018年3月22日 横谷調整池
 
横谷調整池は愛媛県松山市食場町の重信川水系石手川左支流横谷川にある灌漑目的のロックフィルダムです。 
愛媛県の道前・道後両平野に仁淀川水系面河ダムから流域変更による導水を行う『道前道後平野農業水利事業』の一環として1967年(昭和42年)に建設された農業用調整池です。
管理は道後平野土地改良区が受託し、面河ダムを水源とする道後北部幹線用水路からの補給を受け、需給ギャップの緩和や水不足の際のバックアップとなっています。
 
道前道後平野農業水利事業概要図(農水省HPより)
 
横谷調整池は松山市湯山の国道317号線と松山市平井町を結ぶ農免道路沿いにあります。
ダム下から。
型式はロックフィルですが芝が張られ見た目はアースダム、
右岸に取水設備からの底樋、左岸に洪水吐導流部があり前日までの雨を受けて激しく越流していました。
 
農免道路沿いに管理所への入口があり道前道後平野農業水利事業の説明板が置かれています。
 
管理事務所や天端への管理道路は立ち入り禁止。
 
農免道路から
上流面はロックフィルダムで護岸。
 
管理所は取水設備操作室を兼ねており斜樋のシャフトが突き出ています。
 
洪水吐は横越流式。
 
追記
横谷調整池は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに20万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2260 横谷調整池(1270
愛媛県松山市食場町
重信川水系横谷川
31メートル
74.4メートル
502千㎥/454千㎥
道後平野土地改良区
1967年
◎治水協定が締結されたダム


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