2023年5月22日 石木ダム
石木ダムは長崎県東彼杵郡川棚町岩屋郷の二級河川川棚川水系石木川に長崎県土木部が建設予定の多目的重力式コンクリートダムです。
洪水や渇水が多発する川棚川の治水対策や、慢性的な水不足に悩む佐世保市の上水用水源確保を目的として1973年(昭和48年)に事業着手されました。
しかし公共工事見直し機運が強まる中2010年(平成22年)には国交省による検討対象ダムとなりますが、2012年(平成24年)に事業の継続が決定します。
しかし近年のダム事業としては珍しく激しい反対運動が展開され土地収用は難航、2022年(令和4年)に強制収容によりようやく土地の買収が完了しました。
今後付け替え道路の建設とともに本体工事も着手される見通しですが竣工予定年度は明示されていません。
計画ではダムのスケールは堤高55.4メートル、堤頂長230メートル、総貯水容量548万立米となっており、完成の暁には石木川および川棚川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定利水への補給、佐世保市への上水道用水の供給を目的として運用される予定です。
ダム完成予想図(石木ダム建設事務所HPより)。
ダム建設予定地まで足を延ばしました。
奥に付け替え道路の橋脚が見えます。
こちらは地質調査。
今も激しい反対運動の跡が残ります。
こちらは石木川。
立ち退く住民の『なんで離れた佐世保のために自分たちが犠牲にならなければいけないのか?』という心情はよく理解できます。
一方で、反対運動に左翼系活動家いわゆるプロ市民が介入してきた段階で世論は離れます。
長崎県石木ダム建設事務所のホームページでは『魅力あるダム環境』が謳われています。
ダムが本来の目的を果たすだけでなく、ダムの完成が川棚町の活性化に大きくつながることを期待します。
2639 石木ダム
長崎県東彼杵郡川棚町岩屋郷
川棚川水系石木川
FNW
G
55.4メートル
234メートル
5480千㎥/5180千㎥
長崎県土木部
1973年事業着手
どこにでもある行政に対する反対運動があると赤い党がサポートを申し出てきます。そしてその会を乗っ取ってしまいます。そして反対運動は先鋭化し、元々の反対とは違うところに行きつきます。
気がついた時には反対運動は「闘争」へと変化して先鋭化、結果多くの反対住民が離脱してゆく。
まるで昭和の学生運動の顛末を追いかけるような展開。
反対することにのみ情熱をたぎらせ、一方で同族嫌悪のような見苦しい内部対立。
あっち側の人たちはなぜにここまで懐が狭いのか?
開いた口がふさがりません。
ごく最近では奈良の某所に出没してましたね。
沖縄なんぞはプロ市民の第二の故郷(皮肉です)状態。
それにしてもこのネーミングを考えた人・・言い得て妙過ぎて拍手です(^^;)