ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

宮床ダム

2016-04-11 08:00:00 | 宮城県
2016年4月9日 宮床ダム
 
宮床ダムは、南川ダムともども下流の吉田川の洪水調節を行うとともに、上水道の水源確保を目的として宮城県が建設した重力式コンクリートダムです。
ダム直下はダム湖の名前を取りあさひな湖畔公園として整備され地域住民の憩いの場となっています。
 
国道457号を南下すると左手にあさひな湖畔公園に到着、公園とダム左岸に駐車場があります。
ダムは堤高46メートルに対して堤頂長256メートルとかなり横長。
堤体直下に機場があります。
 
オリフィスから放流が行われています。
 
クレストの自由越流式洪水吐と、オリフィスの常用洪水吐とは導流壁で仕切られ減勢工で合流します。
 
左岸に管理事務所とインクラインがあり、駐車場とトイレが設置されています。
天端は車両通行禁止。
 
天端には地元の民話の紙芝居風のプレートが貼られ、読みながら歩くことができます。
 
ダム直下はあさひな湖畔公園として整備され市民の憩いの場となっています。
奥に七ツ森が見えます。
 
独特の減勢工
右手が常用洪水吐、左手が非常用洪水吐で導流壁で分離されています。
 
右岸から。
 
下流のあさひな湖畔公園は本当に綺麗な公園で、開放感あふれるダムです。
洪水吐の減勢工も独自の構造で自治体のゲートレスダムとしては見るべきところが多いダムです。
 
宮床ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0311 宮床ダム(0296)
宮城県黒川郡大和町宮床
鳴瀬川水系宮床川
FNW
48メートル
256メートル
5000千㎥/5000千㎥
宮城県土木部
1998年
◎治水協定が締結されたダム


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