ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

つづらダム

2019-07-29 01:30:00 | 長崎県
2019年7月14日 つづらダム
 
つづらダムは長崎県北西部の佐世保市小佐々町田原の小佐々川水系つづら川にある長崎県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の小規模ダム建設事業である生活貯水池事業の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、つづら川および小佐々川下流域の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、小佐々地区への上水道用水の供給を目的として2004年(平成16年)に竣工しました。
ダム湖上流は親水公園として整備され毎年6月上旬には蛍の大乱舞を求めて多くの観光客が訪れます。
 
ダム下は草木が茂りダム全景をすっきり見ることができません。
自由越流式クレストゲート1門だけの非常にシンプルな構造で、クレスト越流部に切れ込みが入り非常用、常用洪水吐を兼務しています。
 
右岸から下流面
小さなダムですがエレベーター棟があります。
 
クレストゲートをズームアップ
この切れ込みにより非常用、常用洪水吐兼用となっています。
 
天端は車両通行可能。
 
右岸天端に填め込まれたダム銘板およびダム諸元表。
 
総貯水容量36万5000立米のダム湖。
ダム湖上流は親水公園として整備され長崎有数のホタル観賞地として毎年6月上旬には多くの鑑賞者が訪れます。
 
洪水吐導流部と副ダム
副ダムの下流には洗掘を防ぐためブロック工が敷かれています。
左手は放流設備。
 
上流面
手前は取水設備、奥の管理事務所は2階のガラス窓が特徴的なモダンな建屋。
 
上流からもクレストゲートズームアップ。
ゲートの戸当たりは試験湛水時の水止めの板の填め込み用。
 
ダム湖上流から。
 
(追記)
つづらダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

3095 つづらダム(1488) 
長崎県佐世保市小佐々町田原
小佐々川水系つづら川
FNW
21.6メートル
96メートル
365千㎥/353千㎥
長崎県土木部
2003年
◎治水協定が締結されたダム


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