ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

樋口ダム

2019-07-29 10:05:45 | 長崎県
2019年7月14日 樋口ダム
 
樋口ダムは長崎県北西部の佐世保市鹿町町下歌ヶ浦の樋口川水系樋口川にある長崎県土木部が管理する目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の小規模ダム建設事業である生活貯水池事業の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、樋口川の洪水調節、安定した河川流量の維持、鹿町町下歌ヶ浦地区簡易上水道への上水道用水の供給を目的として1998年(平成10年)に竣工しました。
 
ダム下から
自由越流式クレストゲート2門、自然調節式オリフィスゲート1門のゲートレスダムです。
前日の雨で水位が上昇しオリフィスから放流しています。
 
左岸から下流面。
 
ダムの銘板と諸元表プレート。
 
減勢工と副ダム
右手は放流設備。
 
天端からは僅かですが鹿町湾が見えます。
 
総貯水容量26万9000立米の小さなダム湖。
インレットには親水公園が整備されていますが、例に洩れずやや荒れ気味です。
 
天端は車両通行可能
右手はエレベーター棟、左奥には立派な管理事務所。
 
管理事務所から湖面に階段が下りています。
巡視艇用の浮き桟橋でもあるのが普通ですがなにもありません。
 
インレットの親水公園にある金箔文字の竣工記念碑。
 
上流面
クレストゲートの間に流木除けのゲージが付いたオリフィスゲートがあります。
こちらから見ると管理事務所はまるで船の舳先のようなデザイン。
 
(追記)
樋口ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

3020 樋口ダム(1489) 
長崎県佐世保市鹿町町下歌ヶ浦
樋口川水系樋口川
FNW
30メートル
96メートル
269千㎥/263千㎥
長崎県土木部
1998年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿