ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大由沢溜池

2022-12-10 14:02:40 | 秋田県
2022年10月25日 大由沢溜池
 
大由沢(おおよしざわ)溜池は秋田県南秋田郡五城目町内川小倉の二級河川馬場目川水系小倉川左支流大由沢にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地記念碑によれば、五城目町および八郎潟町への灌漑用水補給を図るため、1936年(昭和11年)に秋田県営事業により建設されました。
その後の老朽化を受けて1979年(昭和54年)から県営ため池等改修事業大由沢地区が着手され、1988年(昭和63年)に竣工、現在に至っています。
管理は戸村土地改良区が行い約380ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
なお、ダム便覧では竣工年度を1934年(昭和9年)としていますが、ここでは現地記念碑に従い1936年とします。

事前調査では溜池手前にゲートがあり立ち入り禁止と思われましたが、訪問時ゲートが開いており許可を得て立ち入りました。


堤高18.5メートル、堤頂長127メートル
提体はきれいに刈られ、管理道路が斜行します。


ダム下の底樋管。


右岸から下流面
前回の改修から30年、再び改修が行われるのか?ボーリングにより地質調査が行われています。


右岸の横越流式洪水吐。


綜貯水容量は72万6000立米。
秋田らしく周囲の山は杉が植林されています。


天端から下流を見下ろす。


上流面は草が生えていますがコンクリートブロック貼り。


左岸の改修記念碑。


左岸上流側の斜樋操作室。


斜樋はシャフトが一本。


ダムの下流にある立派な取水ゲート。

てっきり敷地への立ち入りはできないと思っていましたが、地質調査のためゲートが開放され見学することができました。

0324 大由沢溜池(1912)
ため池コード
秋田県南秋田郡五城目町内川小倉
馬場目川水系小倉川左支流大由沢
18.5メートル
127メートル
726千㎥/726千㎥
戸村土地改良区
1934年


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