ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

初瀬ダム

2016-01-07 07:00:00 | 奈良県
2015年12月31日 初瀬ダム
 
初瀬ダムは奈良県桜井市の大和川本流にある奈良県営の重力式コンクリートダムです。
大和川の洪水調節、大和川の流量及び既得用水の安定化、そして桜井市の上水道の水源として1987年(昭和62年)に建設されました。
 
大みそかの早朝、初詣の準備に忙しい土産物店が並ぶ長谷寺参道の狭い県道を抜けると目の前に初瀬ダムが現れます。
古の名刹の奥に近代的なコンクリートダムが現れるこのギャップ、でも仏様の力だけでは流域の洪水を防ぐことができないのも現実です。
クレストは自由越流式洪水吐が並び、オリフィスから越流しています。
堤体直下には冬枯れの桜、春はきれいな眺めだろうな・・・
 
右岸から上流面
中央にオリフィスの呑口、奥に取水設備。
ダム湖(まほろば湖)の水位はこんなものなんでしょう。
 
天端は車両通行可能。
 
減勢工
下流は細い河川、でもこれが大和川本流。
 
左岸から下流面。
 
左岸から上流面。
 
(追記)
初瀬ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。

1573 初瀬ダム(0161)
奈良県桜井市大字初瀬
大和川水系大和川
FNW
55メートル
212.5メートル
4390千㎥/3470千㎥
奈良県県土マネジメント部
1987年
◎治水協定が締結されたダム


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