ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

日進甲号ダム

2019-10-29 19:17:53 | 北海道
2019年10月20日 日進甲号ダム
 
日進甲号ダムは北海道樺戸郡新十津川町総進の石狩川水系総富地川右支流炭山川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧および現地竣工記念碑によれば北海道の事業により1924年(大正13年)に竣工し、1964年(昭和39年)から1969年(昭和44年)にかけて農林省(現農水省)の補助を受けた北海道の大規模老朽溜池事業によって改修が行われました。
ダムの管理は新十津川土地改良区が行い、69.73ヘクタールの水田に灌漑用水を供給しています。
ダムの上流に小さなため池がありそれが日進乙号ダムになります。
 
新十津川町内の国道274号線から南10号線を西に折れ西7線十字路の次の分岐を左に取ると日進甲号ダムに到着します。
車で天端まで乗り付けられますが、まずはダム下から
写真でわかり辛いですが、左手に底樋樋門があります。
 
車道は天端を斜行して登っています。
この風景、同じ新十津川土地改良区管理で昨年訪れた和歌ダムによく似ています。
 
左岸の洪水吐導流部。
 
横越流式洪水吐。
 
水利使用標識。
 
上流面はコンクリートで護岸されています。
 
取水設備は近年改修があったようで、左手に真新しい多孔式斜樋、右手に古い斜樋が見えます。
 
取水設備からの水路と分水工
ここもコンクリートが白いので近年改修されたようです。
 
灌漑期が終わったので水が抜かれています。
総貯水容量は80万3000立米。
 
右岸の斜樋と土砂吐
真新しい取水設備。
 
(追記)
日進甲号ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。  

0007 日新甲号ダム(1529) 
ため池コード
北海道樺戸郡新十津川町総進
石狩川水系炭山川
26.5メートル
213.5メートル
842千㎥/803千㎥
新十津川土地改良区
1924年
◎治水協定が締結されたダム


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