ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

香下ダム

2017-06-26 12:07:52 | 大分県
2017年6月16日 香下ダム
 
香下ダムは大分県宇佐市院内町香下の駅舘川水系妙見川にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
農林省の駅館川総合開発事業により1969年(昭和44年)に日出生ダムが、1979年(昭和54年)に日指ダムが竣工しました。このうち日出生ダム集水域の73%が自衛隊の演習場となっており、演習による裸地化の影響で保水力が低下し日出生ダムの用水不足が顕在化してきました。
そこで日出生ダムの用水不足を補うために防衛施設庁の障害防止対策事業の補助を受けた大分県の事業で1995年(平成7年)に竣工したのが香下ダムで、日出生ダム、日指ダム同様駅館川土地改良区連合が管理を行っています。
 
東九州自動車道院内インター手前からも香下ダムを遠望できますが、さすがに運転中の撮影はできません。
院内インターを降りて国道387線を南下、溝下集落で右折すると香下ダムに到着します。
まずは下流面から
ゲートはクレストの自由越流式洪水吐が3門だけ
灌漑用コンクリートダムでよくみられる形状です。
 
左岸から。
 
左岸ダムサイトの記念碑や案内板などが並びます。
 
左岸から上流面
対岸は管理事務所とインクライン。
 
ゲートの右側に取水設備があります。
 
天端は車両通行可能。
 
越流面と減勢工
右手は利水放流設備。
 
総貯水容量220万立米。
 
右岸から上流面。
 
 
自衛隊演習による保水力低下を補うために建設された珍しいダムで、同じ大分県杵築市の久木野尾ダムや宮城県色麻町の保野川ダムなどが防衛施設庁の補助事業である障害対策事業で建設されたダムとなっています。 
 
2785 香下ダム(1030)
大分県宇佐市院内町香下
駅館川水系妙見川
40.6メートル
195メートル
2200㎥/2020㎥
駅館川土地改良区連合 
1995年


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