2017年6月17日 魚ヶ鼻池
魚ヶ鼻池は大分県宇佐市両戒の向野川水系田笛川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1962年(昭和37年)に魚ヶ鼻土地改良区の事業で竣工と記されており、現在は土地改良区の統合により宇佐土地改良区が管理しています。
溜池へ通じる林道の入り口が見つからず少しうろうろしましたが何とか無事池に到着。
右岸側の斜面には改築や増築記念碑が墓石のように立ち並んでいます。
池の堤体を見てすぐに違和感に襲われます。なんかおかしい!!
堤体は緩やかに湾曲していますが、これが通常のアーチとは真逆、中央部が前面に張り出す逆アーチなんです。
これだと水の圧力が堤体の中央部に集まるんじゃないでしょうか?
同様のダムとしては佐賀県の北浦溜池や長崎県の犬木溜池があります。
上流面は谷積みの石で護岸されています。
天端
轍がありますが対岸で行きどまり
やはり逆アーチに湾曲してるのが分かります。
右岸の斜樋。
天端からは立石地区の水田が一望できます。
総貯水容量16万立米と小さな溜池です。
右岸から上流面
逆アーチがよくわかります。
独特の形状の洪水吐
こちらは普通のアーチです。
洪水吐導流部は木の茂みに隠れています。
2756 魚ヶ鼻池(1031)
大分県宇佐市立石
向野川水系田笛川
A
E
17メートル(ため池データベース 19メートル)
88.5メートル(ため池データベース 89メートル)
160㎥(ため池データベース 176千㎥)/128㎥
宇佐土地改良区
1962年
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