ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

瑞穂ダム

2021-09-02 04:53:53 | 北海道
2021年7月20日 瑞穂ダム
 
瑞穂ダムは北海道湧別郡安平町早来瑞穂の湧別川水系安平川にある灌漑目的のロックフィルダムです。
北海道開発局農水部による国営早来かんがい排水事業の灌漑用水源として1998年(平成10年)に竣工し、運用開始後は安平町が受託管理しています。
2018年(平成30年)9月の北海道胆振東部地震により堤体に亀裂が入ったほか大量土砂が貯水池内に流入するなどの被害が発生し、2021年4月にかけて災害復旧工事が行われました。
瑞穂ダムへは2019年10月、2020年10月の二度にわたり訪問しましたが、いずれも災害復旧工事中のため立ち入りできず今回3度目の正直で見学が叶いました。
 
ダム下流から
立ち入り制限があるため洪水吐を下流から見ることはできません。
右手は管理事務所。
 
堤高25.9メートル、堤頂長427.1メートルの横長の堤体に瑞穂ダムの文字。
胆振東部地震により堤体に亀裂が入り3年の歳月をかけ復旧工事が行われました。
 
瑞穂ダム下流は『瑞穂ダム公園』として整備され、瑞穂ダムと同緯度の『北緯42度46分』に位置する日本と国交のある17カ国の花や木が植えられています。
写真は植樹記念碑。
 
下流面。
 
天端は立ち入り禁止。
 
右岸に並ぶインクライン・艇庫と取水設備。
特徴的なデザインです。
 
右岸から洪水吐導流部
ダム下左手の建屋は放流設備。
 
横越流式洪水吐
左手は管理事務所ですが洪水吐の先は立ち入り禁止。
 
右岸に建つ竣工記念碑。
 
右岸からダムの上流面、貯水池を望みます。
左手は艇庫と取水設備。
貯水池は総貯水容量430万立米。
 
上流面には4本の縞ができています。
灌漑期による利水放流に加え少雨によりかなり水位が下がっています。
 
3度目の正直でようやく見学が叶いました。
ダム下、堤体は美しく天端も含めてもっと開放してくれればなあ。

0164 瑞穂ダム(1690)
北海道勇払郡安平町早来瑞穂
勇払川水系安平川
25.9メートル
427.1メートル
4300千㎥/3900千㎥
安平町
1998年


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