2017年12月21日 高西ダム
高西(こうざい)ダムは徳島県阿波市市場町尾開の吉野川水系日開谷川左支流高西谷川にある防災・灌漑目的のアーチ式コンクリートダムです。
ダム便覧には1954年(昭和29年)に徳島県の事業で建設と記されており、農林省の補助を受けた県の農地防災事業で建設されたようです。
ダムの管理は市場土地改良区が行っています。
四国で3基しかないアーチダムの一つですが、堤高はわずか16.8メートルで『日本で最も小さなアーチダム』の枕詞がつきます。
阿波市市場町尾開地区から、高西谷川沿いのダートの林道を1キロほど進むと高西ダムに到着します。
湾曲した天端には錆びついた手すりがあり苔に滑らないように慎重に進みます。
越流部手前の取水用のスピンドル。
越流部表面は石張りになっています。
扶壁には水止めの板を填め込む溝が刻まれています。
減勢工
高さ16.8メートルと日本で一番小さなアーチダム。
貯水池も総貯水容量2万1000立米と極小。
ダムからの帰路すれ違った地元の男性のお話では、最近は四国堰堤ダム88箇所巡りの影響で遠方からの訪問者が増えているようです。
吉野川水系高西谷川
FA
A
16.8メートル
37.5メートル
21千㎥/21千㎥
市場土地改良区
1954年
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