ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

デ・レイケ堰堤(大谷川堰堤)

2018-01-09 23:10:09 | 徳島県
2017年12月21日 デ・レイケ堰堤(大谷川堰堤)
 
デ・レイケ堰堤(大谷川堰堤)は徳島県美馬市脇町の吉野川水系大谷川にあるアーチ式石積砂防堰堤です。
、明治政府の招聘で来日したオランダ人技師ヨハネス・デ・レイケは、吉野川の治水対策として吉野川左岸の主要河川での砂防対策を提案、その一環として彼の指揮のもとにより1989年(明治22年)に建設されたのが大谷川堰堤です。
高さ3.8メートル、堤頂長97メートルは彼が関わった砂防施設の中でも最大規模を誇り、土木遺産としての価値を評価して国の有形文化財に登録されているほか土木学会選奨土木遺産、Aランクの近代土木遺産にも選定されています。
 
大谷川は『うだつの町並み』として有名な美馬市脇町を貫流しており県道251号線大谷橋から上流側にその姿を見ることができます。
堰堤のある大谷川両岸は公園として整備され、桜の名所として知られるほか、デ・レイケの母国であるオランダにちなみオランダ風の東屋も設置されています。
大谷橋から
背後は徳島道の高架橋。
 
緩やかに湾曲したアーチ状の石積堰堤が続きます。
 
 
 
水量が少ないと堰堤への立ち入りも可能です。
 
 
右岸にある登録有形文化財と選奨土木遺産のプレート。
 
デ・レイケの顕彰碑。
 
デ・レイケの母国オランダにちなみ東屋もオランダ風。
 
デ・レイケ堰堤(大谷川堰堤)
吉野川水系大谷川
砂防堰堤
石積アーチ式
3.8メートル
97メートル
徳島県
1889年


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