ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大路ダム

2017-04-03 13:52:54 | 兵庫県
2017年3月26日 大路ダム
 
大路で『おおろ』と読みます。
大路ダムは兵庫県朝来市和田山町の円山川水系大路川にある兵庫県営の多目的重力式コンクリートダムです。
山陰本線と播但線の分岐である和田山は古くから交通の要衝で但馬地区の準中核都市となっていました。
1980年代に北近畿豊岡自動車道の整備計画が決まり水需要の増加が見込まれたことに加え、大路川下流での宅地開発が持ち上がりこれに対処するために1998年(平成10年)に但馬地域最初の生活貯水池として建設されました。
大路ダムは大路川の洪水調節、既得取水権への補給と正常な河川流量の維持、上水道用水の供給を目的としています。
 
国道312号の久世田交差点を西に折れ播但線の踏切を渡って竹田城址への道を分けると、大路ダムへの標識が現れこれに従って進むと大路ダムが見えてきます。
クレストは自由越流式洪水吐が2門、オリフィスゲート1門のゲートレスダムです。
オリフィスゲートから放流しています。
 
堤体直下は公園として整備され立ち入り可能です。
 
シックなデザインの利水放流設備。
 
 
天端は歩行者のみ立入可能。
 
左岸の管理事務所、平日は職員が駐在しダムカードが配布されます。
 
減勢工と利水放流設備。
 
ダム湖(拾枚湖)
生活貯水池ということで総貯水容量37万5000立米と小さなダム湖です。
 
上流面。
 
ダム湖周辺も親水公園として整備されています。
 
ダム自体は小ぶりですが、堤体直下やダム湖周辺が公園として非常にきれいに整備されています。
今回はあいにくの小雨模様でしたが晴れた日にはお弁当を持って終日のんびり過ごしたい、そんな大路ダムです。

(追記)
大路ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
 
3085 大路ダム(0905)
兵庫県朝来市和田山町久世田
円山川水系市大路川
FNW
 
32.1メートル
138メートル
375千㎥/297千㎥
兵庫県土木部
1998年


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