ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

多々良木ダム

2017-04-03 12:28:29 | 兵庫県
2017年3月26日 多々良木ダム
 
多々良木ダムは兵庫県朝来市の円山川水系多々良木川にある関西電力の発電用重力式アスファルトフェイシングフィルダムで、揚水式発電の大河内発電所の下部調整池として1974年(昭和49年)に竣工しました。
上部ダムの黒川ダムとの落差387.5メートルを利用して奥多々良木発電所で最大出力193万2000キロワットの揚水式発電を行っています。
これは日本の水力発電では最大出力となっており、揚水式発電では世界最大規模の出力です。
またアスファルトフェイシングフィルダムの中では堤高は第4位、湛水面積は第1位、総貯水容量は第2位とトップクラスの規模を誇っています。
 
県道312号の多々良木交差点で『奥多々良木発電所』の標識に従って東進すると多々良木ダムに到着します。
右岸から下流面。
 
上流面はアスファルト。
 
クレストはラジアルゲート2門、もちろんブラックゲート。
 
洪水吐導流部と減勢工。
 
堤体直下は『あさご芸術の森公園』として整備され『あさご芸術の森美術館』や歴史民俗資料館や多々良木みのり館などが設置されています。
 
ダム湖は総貯水容量1944万立米の規模を誇りますが、ダム湖の名前は命名されていません。
 
天端は見学可能。
 
右岸上流にある揚水式発電の放流口。
 
下流から
堤体直下の公園を通れば堤体直下まで行くことができましたが、てっきり立ち入り禁止と勘違いしてここからの撮影となりました。
 
洪水吐をズームアップ。

(追記)
多々良木ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1499 多々良木ダム(0904)
兵庫県朝来市多々良木
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
円山川水系多々良木川
FA
64.5メートル
278メートル
千㎥/千㎥
関西電力(株)
1974年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿