ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

黒川ダム

2017-04-03 11:19:20 | 兵庫県
2017年3月26日 黒川ダム
 
黒川ダムは兵庫県朝来市生野町にある関西電力の発電用ダムで、揚水式発電の奥多々良木発電所の上部調整池として1974年(昭和49年)に建設されました。
黒川ダムは下部ダムの多々良木ダムとの落差387.5メートルを利用して奥多々良木発電所で最大出力193万2000kWの揚水式発電を行っています。
これは日本の水力発電所としては最大出力を誇り、揚水式発電としては世界最大出力となっています。
また揚水式発電の上部ダムの黒川ダムは瀬戸内海に注ぐ市川水系、下部ダムの多々良木ダムは日本海へ注ぐ円山川水系となっており、黒川ダムと多々良木ダムの間にある青倉山が分水嶺となっています。
さらに黒川ダムは下流にある生野ダムとともに姫路市の上水道及び工業用水の水源としての機能も持っています。
 
生野ダムから国道429号線を北上し大明寺橋で黒川ダムの標識に従って左折すると正面に黒川ダムが見えてきます。
 
右岸の洪水吐導流部と減勢工
堤高98メートルを流下する導流部はなかなかの迫力
導流部最下部には利水放流ゲートがあります。
 
堤体直下の日帰り温泉の手前を左に進むとダム右岸に到着します。
下流面。
 
クレストはラジアルゲートが1門
もちろん関電ブラック。
 
洪水吐を見下ろします
上から見ても堤高98メートルは迫力満点。
 
上流面。
 
天端も開放されています。
 
上流から洪水吐
ゲート左が管理事務所。
 
右岸をさらに上流に向かうと揚水式発電の取水口が現れます。
 
管理事務所そばの多々良木発電所の説明図。
 
1498 黒川ダム(0903)
兵庫県朝来市生野町黒川
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
市川水系黒川
WIP
98メートル
325メートル
千㎥/千㎥
関西電力(株)
1974年


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