ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

清瀧ダム

2021-05-29 10:13:29 | 島根県
2021年5月22日 清瀧ダム
 
清瀧ダムは島根県大田市久手町刺鹿の大原川水系江谷川にある洪水調節目的のアースフィルダムです。
大原川下流域は岩見地域有数の農業地帯ですが、もともと波根湖を干拓した低地のため大原川の増水のたびに冠水被害に見舞われ大原川の治水は流域農民の悲願となっていました。
そこで島根県は1971年(昭和46年)に農林省(現農水省)の補助を受けた県営防災ダム事業に着手し1984年(昭和59年)に竣工したのが清瀧ダムです。
清瀧ダムは大原川流域の農地250ヘクタールの農地防災を目的としており、運用開始後は大田市が受託管理を行っています。
 
国道9号線沿いの『道の駅ロード銀山』から江谷川沿いを南東に進むと清瀧ダムが見えてきます。
ダム下左岸から
写真右手のトンネルは常用洪水吐吐口です。
 
アングルを変えて
左岸に非常用洪水吐導流部があります。
 
ダムサイトに上がります。
ダム管理所脇の竣工記念碑
右手の碑文にはダム建設に至る経緯が記されています。
 
こちらは常用洪水吐でいわゆるダム穴になっており、一番目写真のトンネル吐口へと続きます。
 
ダム湖は総貯水容量83万5000立米
訪問前日までの雨により常時満水位まで水が溜まっています。
湖面右手の四角い施設は利水放流設備です。
 
洪水吐導流部と減勢工。
 
天端は車両進入禁止。
 
天端からの眺め
ダムが防災を担うのはさらに下流に広がる農耕地です。
 
左岸の越流式洪水吐
珍しいL字型の洪水吐です。
 
超広角で何とかフレームに収まります。
 
ダム穴の常用洪水吐、L字型の越流式非常用洪水吐など見るべきポイントが多い清瀧ダムです。
記念碑にダム建設に至る経緯も記されているのもありがたいですね。
 
1752 清瀧ダム(1628)
島根県大田市久手町刺鹿
大原川水系江谷川
33.9メートル
124.5メートル
835千㎥/750千㎥
大田市
1974年


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