ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

屈足ダム

2021-08-12 01:20:35 | 北海道
2021年7月18日 屈足ダム
 
屈足ダムは北海道上川郡新得町屈足の一級河川十勝川本流上流部にある国交省北海道開発局農水部と電源開発(株)が共同管理する灌漑・発電目的のロックフィルダムです。
1984年(昭和59年)に着工された北海道開発局農水部による国営十勝川左岸かんがい排水事業に発電事業者として電源開発(株)が事業参加し、1988年(平成元年)に竣工しました。
ここで取水された水は約6.3キロの導水路で熊牛発電所に送られ最大1万5400キロワットのダム水路式発電を行うほか、2015年(平成27年)には河川維持放流を利用して最大470キロワットの小水力発電を行うくったり発電所が完成しました。
灌漑については、清水町・芽室町・音更町・帯広市にまたがる十勝川左岸のやく6000ヘクタール超の農地に灌漑用水を供給しています。
また1994年(平成6年)にダムとしては初めてグッドデザイン賞を受賞しました。
 
せっかくのグッドデザイン受賞ダムですが、残念ながら天端を始めダムの敷地は立ち入り禁止。
 
ロックフィルダムですが、凍上対策として芝が張られています。
 
天端も立ち入り禁止。
 
 
上流面はロック材で護岸。
 
ゲートをズームアップ。
『宇宙戦争』に出てくる火星人のようなゲートピアですがグッドデザイン賞を受賞するほどのものとは思えません。
25年前には斬新だったのか?
 
ダムの説明板。
 
小水力発電所であるくったり発電所の説明板。
 
(追記)
屈足ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

2912 屈足ダム(1677)
北海道上川郡新得町屈足
十勝川水系十勝川
AP
27.5メートル
220.1メートル
3130千㎥/844千㎥
電源開発(株)・国交省北海道開発局農水部
1988年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿