2023年10月22日 鹿ノ子ダム
鹿ノ子ダムは北海道常呂郡置戸町の一級河川常呂川本流にある国土交通省北海道開発局が直轄管理する重力式コンクリートダムです。
常呂川はオホーツク地域の中核北見市街を貫流するほか流域は北海道有数の穀倉地帯となっています。
しかし昭和40年代までは河川整備が遅れる一方、農地開発や流域の人口増加を受け抜本的な治水・利水対策が求められていました。
これを受け建設省(現国土交通省)は『常呂川総合開発事業』を採択、1972年(昭和47年)にダム建設事業が着手され1983年(昭和58年)に鹿ノ子ダムが竣工しました。
鹿ノ子ダムは国土交通省が管理する特定多目的ダムで、常呂川の洪水調節、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水への補給、流域約570ヘクタールへの特定灌漑用水の供給、北見市など1市2町への上水道用水の供給を目的としています。
また利水放流を利用した管理用発電所(最大出力580キロワット)を備えています。
置戸町中心部から約20キロ、車で20分ほどで鹿ノ子ダムに到着します。
かつてダム下にはキャンプ場がありましたが、今は閉鎖して立ち入りできません。
下流が見れるのはこのアングルだけ。
堤高55メートル、堤頂長222メートル
放流設備として非常用クレストローラーゲート2門と常用コンジット高圧ラジアルゲート1門、さらに利水放流設備2門を装備。
右岸ダムサイトにはヘリポート、駐車場があり記念碑や説明板が並びます。
こちらは音声付説明版
ボタンを押すと間寛平や大泉洋など有名人の音声で説明が流れます。
右岸管理事務所と裏手のインクライン・艇庫。
天端親柱にはかわいいバンビの装飾。
天端右岸側からのダム下の眺め。
ダム周辺は紅葉真っ盛り、今回の北海道のダム旅一番の紅葉でした。
ゲートピアとゲートハウス。
一般に巻き上げ機はピアの上にあるのですが、このダムは天端と同じ高さにあります。
ゲートハウスはどうなってるんだろう?
ダム下の眺め
当所はキャンプ場になっていましたが、2008年(平成20年)に閉鎖。
ダム下の建屋は利水放流設備、その先の地下に管理用小水力発電所があります。
利水放流ゲートをズームアップ
放流管が2門あります。
上流面
クレストローラーゲートの間にコンジット予備ゲートが見えます。
右手は選択取水設備。
こちらから見ると、ゲートハウスが変わった位置にあるのがよくわかるでしょう。
左岸のクレーン台座跡が鹿ノ子ダム見晴台になっています。
総貯水容量3980万立米、湖岸各所に親水公園が整備されています。
天気が良ければダム湖の奥に大雪山系が見えるのですがあいにく雲の中。
でも湖岸の紅葉は見ごろ。
堤体を俯瞰
直線重力式ダムか?と思いきや左岸側がわずかに屈曲。
上流から遠望。
ダム名には鹿がつきますが、残念ながら鹿には遭遇せず。
その代わりキタキツネが出迎え。
実は鹿ノ子ダムでは平日限定で事前予約なしで内部見学ができるのですが、訪問したのが日曜日。
平日だったら監査廊やダム下にも行けたのに!!
(追記)
鹿ノ子ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
0115 鹿ノ子ダム(2023)
北海道常呂郡置戸町
常呂川水系常呂川
FNAW
G
55.5メートル
222メートル
39800千㎥/35800千㎥
国交省北海道開発局
1983年
◎治水協定が締結されたダム
本州でいえば野良猫みたいな感じ。
たいていはやせっぽちですが、写真を撮ったこいつはふくよかで毛並みもよく餌には困ってない感じ。
エキノコックスが怖いので触れたりはしませんが、向こうは人慣れてる感じ。
道の駅などでは観光客っぽい車の前でお座りして餌を求めるしたたか者もいましたよ。
なんか・・凄い。
よく考えたら狐って見た事ない気が
動物園・・これまでの生涯で5回行きましたが
やっぱり見た記憶が有りません
狸はこの近所でもたまに出没して
時には菓子パンを貰ってたりするんですけどね
北海道のダムって、別の意味で色々凄い