ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

高橋ダム(遊水林池)

2018-01-11 11:38:10 | 香川県
2017年12月21日 高橋ダム(遊水林池)
 
高橋ダム(遊水林池)は香川県高松市安原下の香東川水系西谷川源流部にある防災・灌漑目的の重力式コンクリートダムで、ダム便覧には1943年(昭和18年)に香川県の事業で建設と記されています。
コンクリートの状況などを見ると今の堤体は戦後のものと思われ、当初竣工年度とされていた1955年(昭和30年)に大きな改修工事があったと思われます。
灌漑目的もあることからいわゆる農地防災ダムで、管理は高松市塩江町西谷川水利組合が行っています。
また名称については、ダム便覧では遊水林ダムとなっていますが、四国堰堤ダム88カ所巡りではダムは高橋ダム、貯水池は遊水林池と記され、また主要な道路マップなどでも高橋ダムとなっています。
ダム名は高橋、貯水池名が遊水林とするのが妥当かと思います。
 
高松市塩野江町安原下西谷で国道193号線から県道167号線に入り西谷川沿いに南に進みます。
県道からダムは見えず、路肩が広くなったところがダムの入り口となります。そこから山道を50メートルほど下るとダムに到着します。
 
ダム左岸側のゲート操作用のハンドル。
 
越流部。
 
導流面
ちょっとわかりづらいですが高さの違う穴が二つ見えます。
 
減勢工?
直下に副ダムがあるようです。
 
総貯水容量は11万3700立米。
訪問時は水が抜かれていました。
ダム便覧フォトアーカイブスを見ると満水の写真もあるので、需要期に貯水し、非需要期に水を抜くという仕組みのようです。
しかしすごい堆砂。
 
上流面
水が抜かれた状態のこの姿はいかにも防災ダムといった風。
 
水が抜かれていたので貯水池に降りることができました
左岸側の石積みは竣工当時のものでしょうか?
 
3579 高橋ダム(游水林池)(1206)
香東川水系西谷川
FA
20.8メートル
44.5メートル
113.7千㎥/113.7千㎥
高松市塩江町西谷川水利組合
1943年


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