ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

田渡池

2018-01-11 12:30:12 | 香川県
2017年12月21日 田渡池
 
田渡(たわたり)池は香川県高松市香川町川東上の香東川水系香東川右支流にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地由来碑には1500年(明応年間)に田渡池は存在していたと記されている一方、香川県農政局のHPでは1792年(寛政8年)に高松藩の普請で築造となっています。
その後も数度の改修が行われたようですが、ダム便覧では1928年(昭和3年)の改修を竣工年度としています。
もともと香東川から導水して貯留していましたが、内場ダムの完成により既得取水権として同ダムの不特定利水容量からの補給が可能となり水事情は大きく改善しました。
池の管理は田渡池五ヶ村水利組合が行い、192ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
 
池周辺は田渡池自然公園になっており、大きな駐車場もあります。
駐車場から歩くこと2~3分で池に到着、堤体にはコセンダングサ通称ひっつき虫が密生しています。
 
ベンチが設置され公園の佇まいですが、天端脇や上流面にもひっつき虫が・・・・
 
天端からの眺め
正面に高松空港の進入灯があり彼方には瀬戸内海も望めます。
高松空港への離着陸の際には航空機が間近で見られるそうです。
 
総貯水容量は26万4000立米。
香東川本流からの補給を受けています。
 
堤体中央の斜樋。
 
上流面はコンクリートで護岸されていますが草ボウボウ・・・。
 
左岸の越流式洪水吐。
 
洪水吐導流部には倒れた竹が覆いかぶさっています。
 
歴史の古い溜池らしく右岸には多くの碑が立ち並んでいます。
 
1992年(平成4年)の改修で撤去された古い樋菅。
 
草刈り前に訪問したため、上下流面とも草が密生。
堤体下へ下りる階段もありましたが、ひっつき虫が繁茂し底樋の確認はできませんでした。
 
2143 田渡池(1207)
ため池コード
香川県高松市香川町川東下
香東川水系香東川右支流
18.4メートル
132メートル
246千㎥/246千㎥
田渡池五ヶ村水利組合
1992年


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