ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

釈迦池

2016-09-01 10:07:15 | 秋田県
2016年8月28日 釈迦池
 
釈迦池は秋田県大館市商人留地区にある灌漑用溜池で大館市土地改良区が管理を行っています。
小坂銅山の煙害で長木川上流の森林が枯れ水不足になったことから、1943年(昭和18年)に商人留地区にあった『スデ湖』という池を改修して釈迦池とし、山向こうの大茂内川からトンネル式導水路を建設して灌漑用水の貯水池としました。
戦後の2度の改修と地域用水環境整備事により現在の姿となっています。
 
一つ山向こうの大茂内川に頭取工を作りトンネル導水路で釈迦池に灌漑用水を貯留しています。
赤線は主堤、黒線は副堤。(国土地理院地形図より)
 
県道2号から釈迦内農免道路を北上すると釈迦池に到着します。
 
右岸に扇形の洪水吐があります。
 
上流面、右手は取水塔。
 
天端は車道になっていますが、車止めがあり関係車両以外進入禁止。
 
貯水池。
 
右岸から上流面。
上流面はコンクリートで補強されています。
 
取水塔、当然立ち入り禁止。
 
上流から、奥は秋田自動車道です。
 
実は釈迦池は貯水池北側に副堤があります。(上の地図の黒線部分)
堤高が15メートルに満たずダム便覧には掲載されていません。
 
 
地域用水環境整備事業により周回路が整備され、小学校の校外学習などに利用されているようです。
 
0355 釈迦池(0520)
ため池データベース未掲載
秋田県大館市商人留
米代川水系長木川支流
21.4メートル
140メートル
1500千㎥/1500千㎥
大館市土地改良区
1943年


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