ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

河内防災ダム

2017-10-10 02:51:32 | 佐賀県
2017年9月21日 河内防災ダム
 
河内防災ダムは佐賀県鳥栖市河内町の筑後川水系宝満川右支流大木川源流部にある農地防災及び灌漑目的のアースフィルダムです。
現地案内板によれば農林省(現農水省)の補助を受けた佐賀県の農地防災ダム事業により1971年(昭和46年)に竣工しました。
河内川流域の農地防災と流域農地への灌漑用水の供給を目的としており、運用開始後は鳥栖市が受託管理を行っています。
ダム湖右岸には鳥栖市が運営する温泉施設『とりごえ荘』があるほか、鳥栖市民の森や河川プールやキャンプ場などが整備され市民の憩いの場となっています。
 
鳥栖プレミアムアウトレットから県道329号線を西進すると左手に河内防災ダムが見えてきます。
堤高35メートルの立派な堤体。
 
天端は車止めがあり徒歩のみ通行可
ダム湖を周回する遊歩道の一部ですが、右岸の遊歩道はかなり荒れています。
 
右岸にある不思議な施設
たぶん放流施設の空気抜きだと思います。
 
ダム湖は総貯水容量119万5000立米
農地防災ダムですが灌漑用水容量があるため空っぽではありません。
上流の吊橋は『風の見える橋』。
 
左岸管理事務所。
 
右岸の横越流式洪水吐。
 
上流面は石張りで護岸。
 
白い設備が取水ゲート
普段は灌漑用水容量を確保した上で流入量をそのまま流下させています。
 
階段でダム下に降りました。
 
放流設備
上の取水口からの水がここで放流されます。
 
洪水吐と下流面。
堤体に一本だけ残る栗の木が印象的。
 
追記
河内防災ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により併せて110万4000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2528 河内防災ダム(1140)
佐賀県鳥栖市河内町
筑後川水系大木川
FA
35メートル
153メートル
1195千㎥/1102千㎥
鳥栖市 
1971年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿