ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

猿田ダム

2016-06-20 11:58:26 | 新潟県
2016年6月18日 猿田ダム
 
猿田ダムは新潟県村上市三面の二級河川三面川水系猿田川にある新潟県企業局が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編により新潟県は東北電力の管轄となりますが包蔵水力豊富な新潟県では同社だけでは開発の手が足りず公営発電である県企業局による電源開発が併せて進められました。
企業局は県土木部の三面ダム建設事業に発電事業者として参加しまず1952年(昭和27年)に三面発電所(最大出力3万キロワット)が稼働、次いで支流猿田川に1955年(昭和30年)に建設されたのが猿田ダムです。
ここで取水された水は約2キロの導水路で猿田発電所(最大出力2万1800キロワット)に送られダム水路式発電を行います。
さらに2001年(平成13年)には奥三面ダムを水源とした奥三面発電所(最大出力3万4500キロワット)が稼働し、三面川での県企業局の発電能力は計8万6300キロワットに達しています。
 
三面ダムから上流に進み、奥三面ダム入り口をやり過ごし朝日スーパーラインを進むと猿田ダムからの水圧鉄管が現れます。
 
さらに進むとダムへの管理道路となりますが、関係者以外立ち入り禁止。
 
 
少し進むと樹間から猿田ダムを見ることができます。
たぶんここが猿田ダムを望める唯一のポイントだと思います。
 
ズームアップしてみます。
クレストに赤いラジアルゲート2門装備
昭和20年代の発電ダムらしく、ゲート部部の管理橋が高くなっています。
 
簡易な管理事務所、遠隔操作のため職員の常駐はありません。
 
朝日スーパーラインを戻り発電所を見てみます。
手前が猿田発電所、奥は奥三面発電所です。隣接しますがそれぞれ取水ダムが異なります。
 
 
0742 猿田ダム(0460)
新潟県村上市三面
三面川水系猿田川
48.5メートル
114.3メートル
11740千㎥/3950千㎥
新潟県企業局
1955年


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